おならっぷばーん

You can't fart without changing the balance in the universe.

モトブログの3大ウケ要素


バイクを買うのは11月頃かな~、年内に買えたらいいけど、と希望的観測でものを言っていたが、いかに自分の見通しが甘いか、あるいはいかに自分の物欲の深さが底知れぬか、思い知ることとなる。すでに購入手続きを済ませ、諸経費を全額支払い、納車を待つのみだ。

Ninja1000、免許取得前に一番最初にまたがった大型バイクで、友人の「またがったら終わり」の文言通り、僕のバイク探しの旅は一発目で終わっていた。納車報告の詳細は動画に譲るとして、ここではバイク動画をあげるモトブロガー(Motovlogger)について、これから自分もそのけったいな領域に足を踏み入れる身として、整理しておきたい。

「そんなにYouTubeばかり見てるとバカになっちゃうよ?」と妻から心配されるほど見まくっている。アプリのデータでは週に22h34min。1週間のうちおよそ1日を動画視聴に充てていることになる。僕が見たひきこもり取材TVのAさん(20代、大学中退後ひきこもり6年間)は、1日に12~14hほどYouTube視聴に費やしている、というから、これでもまだ日本代表入りは遠い。

 

 

バイクを題材にした人気YouTuberには大きく分けて、有名人、女子、プロっぽい素人がいる。

 

・有名人

有名人はバイク好きを公言している芸人、俳優、タレントである。すでに知名度があるので、「バイクを買う!」みたいな、素人で1万再生行けばいいようなフツーの動画でも100万再生いったりする。バイク屋で色んな車種を見比べて、自分の愛車を決める、というプロセスは、バイク乗りなら誰でも経験するものだし、他人の買い物を見ているだけでわくわくするものだ。有名人の乗っている車もなぜかまとめになるほど妙に人の興味をそそる。

 

・女子

JKブランドと自覚する青少年同様、女子が武器になると知ったモトブロガーは「#バイク女子」というハッシュタグをつける。汗くさい男子主流の部活にわずかに混ざるマネージャーのような対比効果によって、このジャンルではまさに華である。おっさんライダーたちの「○○ちゃん今日は赤いグローブがかわいいね」といった、気味悪いコメントが多数寄せられる。ツーリング先の休憩スポットでも、女子というだけで、馴れ馴れしく接してくるオジサンが多数いるというから、その行動特性がネット上でも見られるというだけの話だ。20~30代で顔出ししていればなお良し。まれにバイク女子と謳った中年女性が、免許取得に向けて奮闘したり、買ったばかりの慣れないバイクで立ちごけしてしまう動画があるが、「女子っていう年齢ですか?」「身の丈にあったバイクに乗ってください。周りに迷惑をかけます」「ちゃんと運転技術を磨いてから公道に出てください」と心ない言葉が浴びせかけられ、Bad評価の割合が多くなったりする。殺伐とした世界だ。

以前バイク屋に妻を連れていったとき、駐輪場でご自慢のバイクをいじる単車乗りの雰囲気をみて「バイク乗ってる人ってなんかアレだね…ちょっとキモいね…」「高校ぐらいのときはバイク乗ってる人ってヤンキーというか怖い人のイメージだったけど、大人になると、なんかパッとしない人が多くなるね…」と部外者ならではのド真理を突いてきて閉口したことがある。ヤンチャしてた人は早々に二輪をやめて違う趣味を見つける。細々とバイク趣味を続けるなんざ、ガンプラサバゲー乗り鉄に類する要するにオタクっぽい人たちなんである。

 

・プロっぽい素人

素人のなかでも安定した再生回数を持つのは、バイク屋、整備士、自動車学校の教官のチャンネルだ。業界の専門知識と技能を持っているので、そのノウハウを学ばんとする人が自然と集まる。「教官が教えるオススメバイクグッズ」なんて動画もあるが、バイクの操作を教える人間が、市販のバイク用品を語るところにどうして一般人以上の信頼性が生まれるのだろう? 肩書きに騙されているような気もする…w

バイクの運転にも構造にも詳しくない一般人で、それでも登録&再生数の多い人が少なからずいる。喋りが面白く、編集がうまく、キャラも立っていて、見ていてなんとなく楽しい雰囲気がする。要するにYouTuberとしてプロい人たちだ。本業が映像・写真関係の人も多く、録画録音機材の選定から使用、編集の心得に、素人との腕の差があらわれる。字幕の入れ方ひとつにもセンスは出るものだ。ホームビデオ的に撮影した「娘がバイクを買いました」みたいな一家の記録映像をノー編集で見せられるのはたまったもんじゃない。この領域の大多数は、暗めのおじさんがバイクに乗りながらブツブツひとりで「景色がきれいですね」「今日も暑いですね」と喋る3ケタ再生動画で占められている。自分も絶対そうなる。多少無理してでもテンション高めに、陽キャっぽく振る舞うことが大事だ…w

 

モトブログがややこしいと思うのは、多くのバイク車載動画がそうであるように、スピードメーターにモザイクを入れたり、スマホマウントでメーターを隠して、速度を見えないようにしている点に象徴的にあらわれている。制限40km/hの道が50, 60で流れていることなどザラだが、うっかり速度超過の動画をのせてしまうと「違反してますよね」「犯罪の証拠動画として通報しました」とコメントされてしまう。実際にメーターを隠した状態ではあるものの、常識の範囲内で走行している人が通報されて、警察から注意を受けることがあるようだ。レンタルバイク店まで連絡がいき、出禁をくらうこともあるのだとか。そういうのにビクビクしながら撮るっていうのも窮屈な話だなあ〜と思う。多くの人が部屋に座ってグッズ紹介や、ノウハウの解説に注力するようになるのも分かる気がするよ。それでも動画を撮ってみたい!ってのが正直な気持ちさ。