おならっぷばーん

You can't fart without changing the balance in the universe.

ラバーカップ片手に

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すっぽんと言うのか、ぼんてんと言うのか、現代的にラバーカップとでも言うのか。昔団地の集会所に「ぼんてん入れ」と書かれた緑色の木箱があって、そのなかにこれが入っていたので、僕の中でこれは「ぼんてん」なのだが、一般的にそうは言わないようだ。

シンクの排水口が詰まるらしく、家人がパイプハイターや重曹を試しても改善せず、「あとは針金で突くしかない!」と息巻いていた。働きに出る家人の代わりに台所に立って洗い物をすると、なるほど汚れた水が流れず溜まっていくことに加えて、すぐ下のネットから生ゴミが逆流してくるのが不快、2皿洗って流れるのを待ってコップを2個洗う時間間隔もストレスで、そりゃ「針金でザクザクに突き刺してやる!」とヘイトが溜まるのもわかる。

100均でラバーカップを買って、レジ袋を買う金をケチって、生のまま片手でプラプラさせながら、駅前の人通りの多い道を帰った。傍目には、うんこが詰まってあせっている人みたいである。この人は早くラバーカップを使わないと用が足せないくらいフン詰まりのどん詰まりなんだ…と思われそうで、「いや台所に使うんです!」と言い訳しながら歩きたいくらいであった。連想ゲームとしては、トイレットペーパーを持ち歩くより、分が悪い。

シンクの穴にすっぽりかぶさて上下すると、パイプの奥の方でギュッと喉の鳴るような音がして、急に水が流れ出した。詰まりが消えた。100円の単純な器具がこんなに威力を発揮するなんて。持って帰るのが恥ずかしいとか言って申し訳ないです。僕が魔女になったら、ほうきの代わりにこれで飛ぼうと思います。