おならっぷばーん

You can't fart without changing the balance in the universe.

ゼロ貨店

 

阪神百貨店で退職の挨拶用にラスク、おせんべい、バウムクーヘンを買った。よく知らないが、妻に勧められるまま、ハラダのラスク、小倉山荘のせんべい、クラブハリエのバウムクーヘンにした。ラスクは工場内に勤めるパートさん用だ。常勤10名+短期5名の全員女性なので、数が多くて甘くて手頃なものがいいと思った。僕は甘ったるいラスクをちまちま食べるくらいなら、ふつうにフランスパン食べたい!とか思っちゃうが、妻に言わせると「ハラダのラスク超うまい」らしいのでそういうもんかな〜と思う。職場には工場スタッフのほかに配送スタッフがいる。車で荷物の引き取り、納品を担当する彼らは主に50,60代の男性5名で、さすがにラスクというよりはおはぎって感じの世代なので、おせんべいがいいかなと思った。ちょっと値が張るバウムクーヘンは、工場を経営する一家に向けて用意したものだ。

阪神、阪急、大丸と梅田駅周辺の百貨店をめぐる。土日に食料品フロア以外が閉まるせいか、平日でも人は多い。百貨店のエスカレーターをぐるぐる回転しながら昇っていくのだが、どのフロアでも何ひとつ欲しいものがないというか、まったく心がワクワクしない。百貨店を楽しめない。上品なマダムらは着飾ってショッピングを楽しんでいるけども、なにがそんなに楽しいんだと。消費と生産は表裏一体の関係にある、とはよく聞くけど、両手に紙袋を携えてデパ地下をめぐることが、彼女たちにとっての"仕事"なのだと思えば少しは納得できるのだった。ここは百貨店といいつつ、金と商品の向きが逆なだけで、中身は巨大工場とさして変わらないのかもしらん、と思うと、カラフルな展示品が急に褪色して見えるのだった。