おならっぷばーん

You can't fart without changing the balance in the universe.

週間 この前みたジジイを語る

ブックファーストいったら、入り口の前に三輪車が乗り付けてあった。子どものじゃなくて、老人が転倒しないために乗る三輪車だ。駅直結のお店で、鉄道利用客がわんさと通行する店前へ、堂々と停めてある。迷惑駐輪駐車、飲食店でのマナーも含めて、意外と年寄りのほうがモラルがない、というか、現代的な管理方法になじめていない部分があるとは思う。スーパーのサッカー台で、今さっき買ったばかりのおせんべいの小袋をニ三開けて、ビニール袋に移し替えているおばあさんがいた。外装がゴミになるから持ち帰りたくないという発想だろうか? 感染症対策が〜と店も世の中も口うるさく言ってるなかで、よく飲食物を、不特定多数が利用する台のうえで、いやまさに周りに大勢人がいるなかで、素手で移し替える勇気があるなとは思う。

「紙袋3つ入りますか?」とレジで何度も聞き返されている80代のおじいさんがいた。本屋で紙袋が3つもいるビッグショッピングって何だ?と気になって、ついていくと、店前に乗り付けた例の三輪車の前後のカゴに、ディアゴスティーニ系の『週間ゴジラをつくる』とか『護衛艦いずもをつくる』『ブルートレインをつくる』『西部警察ダイキャストモデルをつくる』『JAL旅客機コレクション』『スカイライン2000GT-R』…を満載していた。週間で組み立てる系の付録雑誌をすべて買い集めているオヤジだった。老後の趣味に組み立てる系全部やるってのも乙なもんだよな〜と思いつつ、死ぬまでにぜんぶ完成するのかな…と不安になりもするのだった。カゴに収まりきらぬ紙袋をハンドルにかけて、ゆらゆら進む三輪車。マイペースに繁華街をゆくオヤジの背中に、完成を目指すのではなく、作り続けることが大事なんだ!というメッセージをもらった気がしたのである。