おならっぷばーん

You can't fart without changing the balance in the universe.

遊&学

 


・藤井風になりたい


かっこいい、歌うまい、若くて才能で飯食ってる。芸術家らしいか弱さ、もろさ、あえかな雰囲気を持っているのに、話し方はバリバリなまった岡山人、まさかの一人称「わし」、語尾には「〜じゃけえ」と、完全に中身は千鳥の大悟というギャップ萌えポイントも兼ね備えている。

藤井の風はもう取られてるから、藤井の水とかになれないかな? ミネラルウォーターみたいだけど。

 

 

永井荷風にもなりたい

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永井荷風の『あめりか物語』を読んでいる。これは『ふらんす物語』を読んで家のどっかにうっちゃらかして失くしてしまい、ふらんすがダメならあめりかだ、という発想で代替物として手にした本だ。

ふらんすにおける永井荷風は、まるでシャガールの絵のように淡く幻想的なタッチで、フランス都市を描く。僕にはそれが変におしゃれに見せようと肩に力が入っているような気がして、Made in Parisならボロ衣だって身にまといかねないブランド志向型おしゃれマダムのように、都市の歴史と空気にやられてしまっている感があってあまり好きじゃない。あめりかのほうは、洋行するぞ!って感じの若さ、元気さ、異国における厳しさ、寂しさ、だだっ広い麦畑の田舎臭さとかがないまぜになって、永井荷風の文芸的ディズニーワールドinフロリダみたいで読むほどにわくわくする。

本のなかに親譲りの財産を頼って遊学する、青年というには遅すぎるアラサーダメ男が何人か出てくる。なんかそういうの見ると、僕も日々生活の維持にあくせくせず、吉原に通う若旦那のように、異国で遊&学してえと、縛りのない生き方に魅せられる。なかには財産家に生まれた妻の金を使って留学し、とうの妻子を日本においてひとりアメリカで実学を身につけようとするあっぱれな日本男児もいて、現実逃避癖のある僕は実にこの明治浪漫譚に強くあくがれるのである。そういう人物で、のちに大成した人がいるかどうかは分からないが、見知らぬ土地で名も知られずに朽ちていくってのも実に人間的でよいと思われる。ああ、なんでもいいから風になりたい。○○風(ふう)ではなく本物の風に。