おならっぷばーん

You can't fart without changing the balance in the universe.

口を閉じて寝る

 

 


専門家は、コーヒーをおいしく飲む方法の筆頭に、「コーヒーメーカーを定期的にきれいにする」を挙げる。象印の3,000円のコーヒーメーカーを買って以来、一度も掃除したことがない僕は、それでいて「違いが分かる男」として家ではコーヒー通を気取っているのだから耳の痛い話である。本場イタリアのエスプレッソを紹介するテレビ番組があった。日本で語学学校の講師をするイタリア人の男が、直火式エスプレッソマシン・マキネッタを使って淹れてくれるのだが、「愛用して20年。一度も洗ったことがないよ」とコーヒーの着色でいたるところ真っ茶っ茶になった器具をカメラに向け、「これがおいしさの秘訣さ」と継ぎ足し20年の秘伝ダレみたいな言い方で紹介していた。あの男は一体何だったのか。

 


・口閉じて寝る

「ざっくりYouTube」チャンネル。千原ジュニアが実践する健康法が口にガムテープを貼って寝る、というものだった。元ネタはあるTVスタッフの我流健康法で、体調が悪くなる原因はすべて寝ている間に口から入ってくる、という思想のもと、ガムテで口をふさいで寝ているというのだ。スタッフはこれを試してから風邪知らずで、すこぶる調子がいいらしい。僕は歯ぎしり用のマウスピースをして寝るため、朝起きると口がニチャニチャで、口角泡を飛ばすじゃないけど、口角に白いヨダレの跡がついて、出来損ないのジョーカーみたいになってる。人間は寝ている間に生涯で6匹の蜘蛛を食べる、みたいな都市伝説トリビアがずっと頭を離れないのもあり、口を閉じて寝てみることに。
ガムテープはさすがに粘着力が強すぎて、監禁されている悪夢を見そうなので、マスキングテープを鼻の下から縦に1枚だけ貼って寝てみる。口が開かないので話せず、話せないのが分かっているのに妻が話しかけてくる。「ンオー(もう話かけないでよ)」と唸るしかできない状況に余計に笑ってしまってテープが剥がれるので、ゲラには向かない健康法かもしれない。幸いにも翌朝までテープは残っていたが、鼻の下がヒリついて痛かった。ヒゲを抜いても思うが、鼻の下のくぼみが一番敏感なのである。体の調子は、いいと言われたらいいし、いつもと変わらないと言われたらそうだ。ガムテープでやんなきゃ意味がない、とかそういう話じゃないよね?

 

・やめるってなかなか言えない

「仕事やめます」って言おうとしてから1週間と1日が経った。上司が「忙しそうだから」「疲れてそうだから」「誰かと話している」「今はタイミングじゃない」と何かと理由をつけて、チャンスはいくらでもあるのに、一声かけるきっかけを掴めないでいる。告白の機会をうかがう女子中学生か。迷惑かけないためにも早めに言わなきゃいけないのは分かってるけど、なかなか勇気がでません。