おならっぷばーん

You can't fart without changing the balance in the universe.

昼ごはんの硬直性


これが僕のある日の昼ごはんである。

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ラップに包んだもち麦ごはんとジップロックに入ったカレーを冷凍庫から出して温める用意をしたところだ。そのあまりの四角っぷりというか、レゴブロックで作ったような解像度の低い食事というか、この硬直した2枚の石板を「カレー」と呼ぶ違和感、もし店でカレーを頼んでこれが出てきたら…と考えると面白くてしかたなかった。

 

 

嫁さんが梅田を歩いているときに、配っていたというモンスターエナジー

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こういうの、カフェインが怖くて2日にわけて飲んでしまうのは僕だけだろうか。レッドブルもそうだけど、エナジードリンクを買って飲む習慣はない。というかエナジードリンクを常飲する人とは、生活に求める刺激性の違いから友達になれないと勝手に思い込んでいる。なにかを飲んでまで会社や学校の課業を頑張るくらいなら、起きているより寝てサボるほうを選ぶのが僕である。一時期、同じ試供品のモンスターエナジーを飲んで出社していた頃、妙にテンションが高く多幸感すらあったことを覚えている。活発な人の毎日はこんなに楽しいのか、とドーピングなしでは溌剌としていられない自分をみじめに思った。

前までローソンストア100で200円のおにぎりセットを買って昼食にしていたが、最近はお昼に一時帰宅してカルビーのフルグラを食べている。朝食もフルグラだから、朝・昼とまったく同じものを食べるのが、妻に言わせると「くそつまらない」男らしい。先日、フルグラを食べていると銀歯が取れたので、10分どん兵衛ならぬ10分フルグラで、すき焼きの麩みたいにふやけた具をお吸い物感覚でいただくようにしている。僕がいっつもダイエーで買うカルビーのフルグラは800g・¥598で、トップバリュのPBグラノーラが同じ800g・¥598で売っている。そりゃカルビーのほう買うだろ! 値段下げられないのかな。

 

 

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子どもの頃大好きだったのが、ケロッグのフルーツループだ。海外旅行でハワイを訪れたときの朝食といえばこれだった。アメリカっぽい毒々しい色の輪っかをミルクにひたして、平たいスプーンで皿の底へグジュグジュに押しつぶして食べる。最後はトロピカル色の甘い牛乳を一気飲みするのが実に乙だった。

お世話になった大学の先生が「俺は昼ごはんを食べないようにしている」と語ったときは、ああ彼みたいに仕事の能率をストイックに追求する男になりたいものだ、とあこがれたが、今では午前11時を過ぎると、頭のなかが「昼飯昼飯昼飯」で埋め尽くされ、胃に思考を乗っ取られてしまう。ほかの従業員も「昼飯はまだか」「休憩はまだか」「いつ帰れるのか」ばっかり言う。パート主婦もベテラン社員も午後を過ぎたあたりから晩ごはんに何を食べるか会議している。朝には昼飯のことを考え、昼飯が終われば晩飯のことを考えて働く。健全に見えるが、いやに動物的だ。思考のエンゲル係数が高すぎる。満足な豚より不満足な人間がいい的な望みはどこにあるのか。僕にとって日々飯のことばかり考えて過ごすことこそが、日常において朝昼にシリアルしか食べないようなクソつまらなさを精神生活にもたらすような気がしてならない。