おならっぷばーん

You can't fart without changing the balance in the universe.

カラマーゾフはじめました

 

・速く読めてどーする

ABCテレビおは朝で、速読特集があった。

出勤前にテレビを見るのはムダだ。最近オープンした進化系サンドイッチ店や、大人も楽しめる次世代アトラクションを知って何になるんだろう。テレビでやってたから行きたいと思うようなスポットなんかひとつもない。★5のスポットも、人が殺到するなら、その行列で★2だ。それなら最初から人の少ない★3の店へ行こうというものだ。

「1日1冊読めるようになる」という触れ込みではじまったVTR。善良と無知を好感度で練り上げたハーフ顔のレポート嬢が、これまた撮影と聞いてヘアメイクを張り込んだ、品位と金権を白粉で塗り固めた中年増の学習塾塾長を訪ねるという構図。速読には視野の拡大と視線の移動が大事という従来の速読本と同じ主張を繰り返す。実際に受講生のおばさまに青年が、B5用紙1枚にびっしりの文章をものの十数秒で読んでしまう。ここでレポーターがお決まりの質問「ちゃんと内容は読めているんですか?」
「ええ。まなぶくんがさとしくんと野球をしようということで、でもまなぶくんがバットを家に忘れて…」
そんなん速く読めてどうすんねん。
おじさん分かったで、はなからはよ読める文章としか戦うてへんねん。何やったらはよ読むために本選んどるねん。あほか言うねん。わいはこれ見て、逆にじっくり読まなあかん内実をもっとる本と付き合おう思たね。なんやったらゆっくり読まな理解できへんレベルの本を読むことに意味があると思ったね。いつまでもまなぶくんとさとしくんと遊んどったらガキや思われるど。同級生に友達おらんから、年下とばっかり遊んでる変なやつと一緒やがな。

 

カラマーゾフはじめました

カラマーゾフの兄弟』をはじめた。アマプラで読める『天才たちのライフハック』で、アインシュタインが繰り返し愛読したのがカラマーゾフだと知ってから、がせん読みたくなって本棚から引っ張り出してきた。アインシュタインになることはできないけど、天才願望を満たしてくれるなら、日に30本の喫煙はマネできる。学生の頃は筒井康隆にあこがれて不味いピースをむせながら吸ったものだ。分厚い文庫の上中下は、見るものを量で圧倒するが、「今シーズンはこれだけ読む」と覚悟すれば読めるし、事前に神だとか倫理だ罪だ贖罪だ信念だとか重いテーマを扱っていると知らされるとヘコむが、よくできた昼ドラだと思ってハリボテの緊迫感と家族のドロドロを楽しめば、読み切れるはず。

 

・Youtuberデビューを画策する

晩餐の友に、旅行系YouTuberおのださんのチャンネルを夫婦そろって見ている。飾らずゆるい感じで空港のラウンジや、飛行機のビジネス・ファーストクラスの仕様をはしゃぎながら淡々とレポートするところが好きだ。数十万、ときには百万円に達する航空券を利用し、高級ホテルを泊まり歩くすがたはいかにも鼻持ちならない金持ちの豪遊にみえるが、おのださんに限ってはひがみなく好意的なまなざして眺めていられる。動画の広告収入と企業案件で稼ぐプロのYouTuberだ。YouTuberになりたいわけじゃないが、おのださんのマネはしたい。近所のセブンイレブンにコーヒーを買いに行くのに、妻の回すカメラに向かって(そう、おのだ氏もたまに妻がカメラを回す)「はい今近所のセブンに来てるんですけどもね」とやる。家に帰って再生して、きゃっきゃ笑うだけの家内ネットワークTubeを楽しんでいる。ぶらぶら買い物するのは苦手だが、動画を撮ると日常が劇化するというか、すでに見知った場所を改めて紹介するだけでも、新しく、面白い。動画ってこんなに楽しいんだ。おじさん、ブロガーやめてユーチューバーになりたいよ。

 

 

クレパスおじさんの活動

f:id:gmor:20201004192309j:image
自画像です。
「似すぎてて顔バレするかもしれんからアップするのやめろ」と止められました。