おならっぷばーん

You can't fart without changing the balance in the universe.

1ヶ月ぶりの図書館は入館手続きが煩瑣でした

 

開いているのかどうか分からないくらい人影がなかった。2つの出入口は、入口・出口専用に分かれ、立て看板に利用できるサービス一覧表が載る。

資料の予約受付け(Web、窓口) ○
座席の利用 ×
新規登録及びパスワードの発行 ○
インターネット用開放端末、データベースの利用 ×

「このはしわたるべからず」みたいなとんち問答をやらされる気分で、通行人はあごに手をやり入館を迷っていた。

入館者さばき係の係員さんに「アルコール消毒をお願いします」と促され、ボトル地蔵に一礼するようなかたちで指先を洗う。まるで寺社めぐりの神妙さだ。僕はちょっとした潔癖症で、ドアバーなら指紋の薄い上下端から4cmの不人気スポットを、エレベーターならボタンは手持ちの鍵で押し、路面に丸出しの漬け物はのどを通らず、通りに掛け干しのクロワッサンは目の毒、キスの最中には「口をゆすぐ」というタスクが頭の最上段に明滅する。いま世の中で一番汚いものは、不特定多数の人がこぞって使う店頭の消毒用ポンプだ、と勘ぐり、押したくとも押せないときがある。

ただ「ビニールコートされた図書の表面に付着したウイルスは72時間、紙の表面は24時間ウイルスが生存するとの調査結果が報告されています」と書かれると、本に触れるのもなんだか怖くなって、消毒消毒「汚物は消毒だ〜!!」ともなる。むかし「みんなで鍋をつつくのはお前の衛生観に衝突しないのか?」と鍋パの場でいじられ、「バカ言え、これは俺にとって乱交パーティーだ」とぐじゅぐじゅに煮えた豚バラ白菜のミルフィーユに舌を入れたものだ。図書館に入るたびにグループセックスに参加する若者の血気を必要とするのも体に悪い。手を消毒したあと、「入館者情報の提供にご協力ください」と空気的に強制されたのが、新書くらいの大きさのわら半紙の記入だ。図書館カードの番号を書くか、氏名・電話番号を書くかを選ぶ。クラスターが発生した時のために、入館者の情報が必要なのだろう。書き終わったら、選挙の投票ボックスみたいなのに入れる。なにからなにまで行政的だ。情報提供に抵抗はないが、アルコール消毒の後に、共用のチビた鉛筆を握らされることに抵抗を感じた。ましかたない、これも乱交パーティーの醍醐味だ。

 

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図書館の名前を隠す人が多いが、僕はあえて出していくスタイルで。もちろん一切得はありません。

 

いやー久しぶりの図書館、うれしかったな。ソファの端で寝てるだけのおっさんとかいないし、活字に飢えてる人が集まってる感じで、普段より雰囲気が落ち着いてる。「利用時間30分以内」とか書いてあるのも、仮想タイムリミットのおかげで逆に選書に必死になるからそれはそれでゲームみたいで面白かったり。Kindle Unlimitedも更新日が近づいてきたし、こっちは解約して、これからは図書館Unlimitedだ。