おならっぷばーん

You can't fart without changing the balance in the universe.

怠惰な読書家のためのペットボトル活用術

スラム街にあって誰も顧みないゴミを知っているか? 野犬の死肉を炊き、ドブ川を浚って金属片を売る暮らしで、道ばたに山と積まれて無視されるゴミを君は知っているか。それは破砕したペットボトルである。容器として使いものにならなくなったプラスチック片が、ゴミ中のゴミとして、生活圏から退けられる。都市生活者も一緒だ。新しく越してきた地域のゴミの日を把握していないせいで、ペットボトルが溜まる一方である。フルタイムで働く彼女を支えながら、日中はよだれを垂らして寝ているフリーターが、男としてのプライドを賭けて「ゴミ処理は俺がやる」と見得を切った手前、押し入れに隠したペットボトルの山が露見する前に、どうにかして処理せねばならない。





「ペットボトル 活用法」で検索して、まず出るのが、こいつだ。趣味のいいマグカップで親から譲り受けた植木を、ペットボトル製に改悪した。涼しげで、外から水分量も判るが、あまりに貧乏くさい。街路にわびしく密集せられた、しょんべんまみれのネコよけボトルを連想するのは僕だけだろうか。しかしこれなんかはまだマシなほうである。





次によくある利用法が小物入れだ。早速、下着や靴下に使うが、数が入らず、出し入れもしにくい。切り口が指に痛む、など最悪である。これをオススメだと紹介するまとめサイトの執筆者は、テメエのパンツを全部ペットボトルに詰めてみやがれ、と思うのである。





僕が見つけた最良の利用法はこれだ。






寝て本を読むときの、ひじ置きだ。
(パンツですまない)


真面目である。本というのは、座って読むと凡庸、寝て読んではじめて至高となる。ぶ厚い本になると、横になって布団で重さを支えるか、ひじをついて真下を向くような格好で読まねばならなかったのが、このボトルを使うとあら不思議、あれま不可思議、自然な体勢でらくーに読めちゃうんです。独自のエアー構造でクッション性もばっちり。イヤ〜な腕のしびれを軽減します。さ・ら・に、お手入れのメンドウな布製、ビーズ製のものと違い、そのままジャブジャブ水洗いもできちゃうんです。カンタン、清潔、お手入れいらず。本を愛する方になら誰でも安心してお使いいただける、この「読書用プレミアムひじ置き:らくらく読めるクン(2リットルタイプ)」は、今回この記事だけの特別価格19,800円、19,800円でのご奉仕です。