おならっぷばーん

You can't fart without changing the balance in the universe.

30歳からはじめるスピードキューバー

 

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ルービックキューブ片手にTVを見るわい。

 

もう揃えるとか関係なしに、手が寂しいから何かモノをいじいじしていたい。これは前に「ひのきボール」を買ったときと同じだ。単にTVを見ている、という虚無が癪なのである。手を動かしているほうが脳にも良いだろう、というおばあちゃん譲りの市民的健康法を実践しているつもりである。おかげで頭がいやに冴えている。今朝も「好きなことを仕事に、とか言ってる奴が、みんなAV男優になっていないのはおかしい」という世間の大矛盾を喝破したところである。

 

 

4年前、ルービックキューブを買った記事を書いた。

(そうそう、ぶっ壊して2個目を買ったのだ。)

 

このときは、手順書に従って向きを揃えるだけで6面を完成でき(レゴの赤いバケツで四角い家が建てられる人なら誰でも揃えられる)、友人に「ルービックキューブ買ったんだけど、すぐに揃えられるようになったわ」と自慢して、相手から乾いたニシンのような「すごいやん」を引き出しては嬉々としていた。

なんとなくルービックキューブを揃えられる奴=賢い、みたいな偏見の図式がずっとあって、賢く見られたいあまりに、電車のなかで、スマホをいじる代わりにルービックキューブを思案顔でいじり、本当はカンニングペーパーがないと揃えられない、ただグシャグシャにするだけのでたらめな運指を、原理探求の手つきとばかりに見せて(いまさら原理もクソも、特定キューブの位置を損なわないキューブ移動のアルゴリズムはとっくに解明されている)、車内一のgeek、オタク的熱心と理系的探究心を持ち合わせた変わり者、だからこそある分野で突出した才能をもつ人物なんだろうという臆断を見物人から引き出したつもりでいる、自意識の痴漢をやっていたのである。ルービックキューブを揃えられる奴=頭がいいという図式じたいが、16面体にバカ色の総揃えである。

 

どうせなら速く完成させたい、と思い

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「競技用」とか書いてあるキューブ(¥1,480)をポチってしまう。

僕はいまCFOPというメソッド(早解きでもっともメジャーな方法で、ここ10年の世界記録はすべてこのやり方で樹てられている)、いまはC→F→Oと進んで、OのOLL、初心者版2-Look OLLの10個のアルゴリズムをマスターした段階だ。こう書くと専門家っぽくていいが、面の完成でいうとようやく2面目を揃えられたに過ぎない。手順を覚えるためにこの1週間、ずっと黄色の面を揃えたり揃えられなかったりしているのを横で見ていた彼女が「まだ黄色やってるの?」とバカを見る目だ。くそう、男のOLLがわかってたまるか!

 


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【5.31 追記あり】彼女が文具Tシャツを着せたがります

 

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かたむきみちおさん Age 30  職業:妖怪ハンター
「風呂は2日入ってません」

 

 

スコッチテープのやつ。

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ぺんてるのサインペンのやつ。

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モノ消しゴムのやつ。

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「文具が着たい」なんか言ったことないのに、彼女が買ってくるTシャツがぜんぶ文具関連のものです。図柄がかわいいとか言ってます。服を「かわいい」で着たことないのでよくわかりません。

 

はっきり言って服に興味がないので、着れたら何でもいいのである。インナーとかアウターとかいう区別もよく分からないから、ふつうにヒートテックをロンT代わりにデートに臨んで、相手を引かせることになる。シャツの下にインナーを着るとは、パンツを2枚重ねで履くのと同じだ。吸汗速乾インナーをTシャツにするのが本来機能的だと思うが、乳首が透ける。乳首が透けることをもってのみ、僕はインナーのアウター化(インナーアウタリゼーション)を防ぐことができる。男の乳首が役に立つのは、生涯でこのときだけだ。

ポリシーがないので、靴から帽子まで、すべて彼女が選んだものを着ている。着せられている。だいたい服は他人のために着るものなので、他人が選んだものを着るほうが他人受けがいいのである。自分がかっこいいと思うもの、たとえば革ジャン、指なし手袋にペイズリー柄の赤いバンダナではシビアだし、無難を押し通して、ストレートジーンズにKaepaの黒ジャンパー、NIKEが2世代前に世に送り出したあみあみリュックを背負ってしまうのは、無難の難である。自分にファッションセンスがないと思えばこそ、だまって異性の選ぶものを着れば、外見上はまともな人間に見られると気付いてから、服装に関しては、一切の自己決定をやめた。彼女の感覚が時代に追いついているときはよいが、じきに引き離されて、2人ともが道連れに世相から離脱したジジババファッションに落ち着いていくのだろう。それはおしゃれな関係だと思うのだ。