おならっぷばーん

You can't fart without changing the balance in the universe.

東京なんでもない写真館

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所用で大都会東京いってました。

渋谷だ、新宿だ、テレビによく出る駅前に立つと、初めてじゃないのにすごい興奮する。ありきたりな観光客の感想は恥ずかしいけど、そう思うものは仕方ない。

入るコンビニでかならず外国人店員が働いていることに驚く。こっちのコンビニは、暇な大学生か、にぎやかなおばちゃん、手荒れのひどい中年オヤジが務めるものと決まっている。英語と中国語が飛び交う待ち列で、難解な名前のインド人が叩くレジに並んでいるとき、おれは一体どこに来たかと思うが、それが東京であった。

 

 

 

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売れっ子タレントや出張族のサラリーマンみたいに、地方で仕事することがないので、たまに新幹線に乗るとすごい旅気分がする。名もなき地方の田畑、わびしい道路と色あせた商店を窓に見ると、ここに住んだらどうやって働き、なにを楽しみに生きるか、Amazonはちゃんと届くかといろいろ考えるが、想像の生活は早々に破綻する。ガラスが外壁に洗われると、テレビをかえたみたいにまた別の生活圏が現れるが、そのたびに想像は失敗する。住めば都なら、わが首都は大阪にある。岐阜の村落だって首都である。けっきょくどこへ行っても、無数の首都がひしめきあった線上を点から点へ移動しているに過ぎないと考える。ようするに暇なのである。暇つぶしの道具をなにひとつ持たずに乗り込んでしまったのだ。

飛行機は離陸すると飛んでいるのか分からなくなるが、新幹線はカーブを曲がるたびいやな揺れ方をする。ふつうの路線なら気にならない上下動が胃にくる。酔わないが、酔いそうな感覚がずっと続く。密室、いますぐ降りたくても降りられない状況に冷や汗が出る。時計を見て、あと90分これは大学の講義時間、あと60分いつものドラマ1話分、と言い聞かせて恐怖と戦った。行楽地へ向かうおばちゃんは弁当をふたつ平らげ、出張中のサラリーマンは生ビールとナッツをひろげてうたた寝する。そんな余裕があればと自分の小心が嫌になる。

 

 

 

 

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安ホテルの壁ビューを見ると、ああおれは東京に来たんだ、とはじめて落ち着いた実感が得られる。窓を開けても壁しかないなら、部屋の壁がそのまま続いていても良いような気もするが、ガラスがあるだけで息苦しくないから不思議だ。テレビをつけると、チャンネルの感覚がズレる。4chでMBSじゃなくて日テレが映る。ニュースはローカル版に切り替わらず、天気予報はやたらと関東地方に詳しい。街を歩くより、そんなささいな違和感のほうが、350kmの隔たりを感じさせる。

 

 

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薬がなくてもハイな人間がいちばん危ない気がする。

 

 

 

 

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さっそく掲載しちゃいますね。

 

 

 

 

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親の土産に鳩サブレを1パック買ったら、僕の荷物をみた店員さんが気を利かせて、店で一番大きな紙袋を用意してくれた。DVDレコーダーを買ったときみたいな大袋で鳩サブレを持ち歩いている人なんか誰もいない。くそ、これじゃ鳩サブレ大好きな奴みたいじゃないか…。

 

 

 

またな東京!