おならっぷばーん

You can't fart without changing the balance in the universe.

こんな本買いました

 

買ってきた本を紹介するよ。

 


 

平田雅哉『大工一代』

f:id:gmor:20180404180721j:image 死んでしまえばなにも無い。
 後は仕事が物をいう。

か、かっけー。

 

大工のはなしを聞き書きした本だよ。

 

f:id:gmor:20180404180731j:image「本文中にはチンバ、片輪、血筋がよくない、盲千人、奇形といった現代では使うべきではない差別語、ならびにてんかんに対する認識など、今日の人権擁護や医療知識に照らして不適切な…」

この注意書きをみて買おうと思った。

 

インタビューの書き起こしは好きじゃないけど、昔の職人の口調がそのまま残ってる(もちろんプロの手直しが入ってます。でも喋りの雰囲気を損なわず、本人が目の前にいるみたいに聞こえます。この人の仕事もすごい)のなら、それだけで読む価値ある。

 

わたしたちの若かった頃のことを思うと、とにかく何より仕事が第一で、腕一本に男の誇りをかけ、寝ても覚めても仕事のことしか考えていなかったが、今の者は大工のまねをしているが、夜になると大工でなくなってしまう。その点銀行会社員とさして変わらない。労基法などのやかましい今日では、そうなるのが当然なのかも知れんが、昔を知っている者には、何んとなく物足りん。

こういうこと言うジジイいるいる。

 

この本の真価は、旧弊な(だからこそ美しい)仕事論ではなくて、聖心女学院の工事ではニワトリ小屋で寝ろと言われたとか、大八車で木材を運ぶ途中で、弟子といっしょに駄菓子屋で夏みかんを買って食べたとか、そういうなにげない日常を切りとった情景のスケッチです。

すげー、いい本よ。

 

 

 

田中美知太郎『人間であること』

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このインパクトだよね。

 

日本の有名な哲学者だよ。

別書『ロゴスとイデア』の解説では、かつての生徒がはじめて先生の顔、空襲のやけどでケロイド化した口もとを見た時、怖かったと話してた。相手を困らせないために、マスクをして生活してたみたいだ。当然、この写真をみると、自分が同じ状況を引き受けられるか? と考えるよね。そのとき『人間であること』というタイトルが重く響いてくる。この帯つくった人もすごいね。

 

 

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これだったら買わないもんね。
1億円ゲットできるなら買うけど。

 


 

買いの決め手はどこにあるか分らない。スーパーでバイトしてると、包装紙のダンボールが接着剤まみれで開けにくい商品は、どんなに中身が良くても、絶対買ってやるもんかって思う。社長の前に持っていって「これ開けてみてください」「自分でも開けられないようなものを売らないでください」って言ってやりたいもん。おばちゃんはパートが終わると今度は客としてスーパーに再入場する。製品づくりではエンドユーザーに共感することが大事って言うけど、そのまえに製品を手にする労働者つまり潜在的な客のことを考えてないものはダメだなって思うよ。