おならっぷばーん

You can't fart without changing the balance in the universe.

【好きな作家】開高健

 

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開高健(1930-1989)

わたしが思うに、旅の秘訣は地面に近く暮らすことにある。庶民の中に入っていく。魚のように泳ぐ。市場へ行く。女を買う。市場(メルカード)と売春(ボワチ)宿。これがわたしは人生の大学だと思う。東大卒だの、早稲田卒だの、全部捨てて異国に触れる。メルカード大学卒業、ボワチ大学卒業、これが一番、いろいろなことを教えてくれるはずである。「青年の旅・実年からの旅」

 

文章が好きだ。
開高のように考え、健のように書きたい。しかし小説、エッセイ、座談を分光して得られるスペクトルには、機銃のけむり、煙草のにおい、女のあぶら、美酒の吸収、美食の消化、アメリカ・アジア・ヨーロッパの踏破、英語、仏語、和漢洋の知識、雑学、文献の研究が見える。僕みたいに平和の時代に生まれ、レトルトカレーとチン飯で三食足り、酒に酔わず煙りも呑まず、風俗街には近づきもせず、旅といえば大阪-東京間を出ず、世界史のテストは50点を超えたことがない、せまい決めつけと遊び場のなかでなんの空腹感も切迫感も抱かずにぬくぬくと自足している人間とは、性が別なのである。だから惹かれる。文が真似できないなら、絵で肉薄するしかない、と思って描いたけど、似てるー?w