おならっぷばーん

You can't fart without changing the balance in the universe.

こんな本買いました

 

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いやー月曜日の昼間、あいかわらずカオティックな空間ですよブックオフは。漫画コーナーはさながら駅の立ち喰いソバ屋の混みよう。カウンターのサラリーマンが、ここでは本棚に向かう推定無職の暇人にとって代わるだけである。いくらか、おっ、と思わせるのは、手にあやしげな黒い機械を持ち、本うらのバーコードへ赤い光線を当てるプロの消費者だけだ。カゴには、ビジネス書から美少女の写真集まで、ありとあらゆる種類の本がごたまぜに満載してあった。会計のとき、偶然その人が前にいたが、見たこともないような大きい紙袋(紙袋なんかあったんだ)に商品を包まれていた。服屋でも、買ったものを派手なバッグに入れるが、持ち運びに不便だと思う反面、自分の確かな買い物をアピールできて嬉しい。僕も本屋で、店員が引きつって笑うような、ビッグ・ショッピングがしてみたい。

さて一般書のコーナーには、余命のカウントダウンが、胸の時計から刻々と聞こえてくる徘徊老人がわんさか集い、咳、くしゃみ、鼻をかむ音、ひとりごと、大きすぎるケータイの着信音、本を落とす音拾う音、よっこいしょにどっこいしょの大合唱である。なかでも耳につくのが、屁だ。本屋で排せつを催すのは分るが、それを無遠慮に、むしろ聞けと言わんばかりのやり口で、盛大に知らせてみせる。ジッパーを上げたような、ズルズルした歯切れのわるい単音のみだれうちを聞くと、頰のこけた老人の尻が、ブリーフのしたでモチャつく様子が目に浮かぶ。どうせなら、聞いたこっちがスカッとするような、パ行の破裂を起こしてもらいたいものだ。

北満州の歩兵連隊に入営した安木加介初年兵のように、

下痢患者のためには患者用の便所があるが、加介はそれに入るわけには行かない。普通の方へ入って出来るだけ、そっと落としてくる。それはたとえば何枚も積み重ねた皿を持って階段を上ったり、高価なガラスの器を磨いたりするものと同じ作業である。ちょっと音が洩れただけで全部がだめになる。……しかし、ある日、加介はしゃがもうとしながら、ついひどい音を立ててしまった。そのときだった。となりの仕切りからも同じような音がつづいて起った。その音が加介を絶望からすくった。
安岡章太郎『遁走』

 

もれてんじゃねーかよ。

 

 

 

 

 

忘れてた、買った本。

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高尚か!

 

 

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来月も行くぜーー!