おならっぷばーん

You can't fart without changing the balance in the universe.

ブログのデザインを変えたよ

 

 

「デザインとは、ものづくりやコミュニケーションを通して自分たちの生きる世界をいきいきと認識すること」原研哉『デザインのデザイン』だそうだ。

僕はてっきり「中身がほかのものと同じくせに、まるで別物らしいと錯覚させて、商品をレジに運ばせるよう仕向ける、ずるい大人の図画工作。また、無個性の人間のために用意された安全な集団的個性」だと思っていた。

 

 

 

1.タイトル

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タイトルはブログの顔である。

従来の「おならっぷばーん」は、ダジャレ好きのエロオヤジだ。その顔はあぶら症でまわりの景色が映りこみ、剃り残しのヒゲは、クリームのなかのバニラビーンズみたいに黒ぐろとしている。

フォントを変えて、文字間隔を狭めた。すると、どうだろう。汚いエロオヤジがさっぱりして、中年向けファッション誌に登場するような紳士的なエロオヤジにさま変わりした。パチンコ、競艇発泡酒が好きなオヤジから、バカラ、闘牛、ワインをたしなむオヤジへと生まれ変わった。「変なタイトルだけど、裏にきっと深い意味と長い歴史が隠されているんだわ。だってロゴが洗練されているんですもの」とカン違いした女性読者を一挙にとりこむ罠である。

 

 

2.プロフのアイコン 

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アイコンはブログの顔である。

ここに美少女の自撮りをアップできたら、こんなテキストベースのブログなんか書かずに、チェキや使用済み下着を売る商売で、今ごろ大金持ちになっていたろうが、現実はつねに理想と逆行するものだ。

前の画像はあべのハルカスの展望台入り口で、
「高さ300mのビルに上るのに1,500円も払えるかよ。景色がいい? 今まで飛行機に乗ったときにお前はなにしてたんだ? あれは10,000mだぞ」
と言って、エレベーターに向かおうとする当時の彼女の前に立ちはだかり、通せん坊をしているときの写真だ。

新しい画像は東京駅前の広場だ。銀と黒の冷たく密ぺいした都会的な色調とくらべると、緑が見えてさわやかである。せっかく東京に来たんだからどっか行こうよ、と急かす女に
「どこへ行っても同じ建物と同じ店、同じ商品と同じ料理しかない。そんなものを追いかけ回したって無駄だ。こうして寝ているほうが実りあるというものだ」とぶつくさ言いながら、動かずにいるところだ。

バックストーリーを隠せば、著者の性格温厚、人格円満を感じさせる素晴らしい写真である。だれも卒業アルバムから未来の犯罪者を予知できない。シリアルキラーだって犬と写れば笑うだろう。奴隷船のような閉塞感と嘔吐感が漂うこのブログも、まるでPTA推薦のWEBサイトみたいだ。暗い人間が自室に閉じこもり製造した怪文書が、好青年の全国旅行記のように見えてくる。

デザイナーの偉い先生の定義は知らないが、僕にとってのデザインとは、自分の生きる世界をいきいきと誤認識し、誤認識させることだ。