おならっぷばーん

You can't fart without changing the balance in the universe.

こんな古本、買いました

 

1.詩集

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白凰社の「青春の詩集」というシリーズが、ドバッと売られていた。単品なら買わないのに、揃っていると欲しくなる。読むというより、飾りたい。ほかにランボーリルケボードレールがあった。外国の詩は、原語でないと意味を損した気になるので手を出さないでおく。西條八十立原道造は誰かわからない。旅行に友人の結婚式と、とにかく金金金にこだわる即物的な俗念に心が汚れているので、詩の成分で浄化されたい。(各200円)

 

2.新書

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芭蕉のなにが凄いのか知らないが、なんであれ「人生と芸術」とか言われたら買うのである。実は芭蕉は旅を終えてから紀行文を書いた、という話を、まるで生放送に似せた録画番組のやらせを非難するみたいに語る人がいるが、経験と回想に時間があくからこそ、にごった酒におりの沈殿が起こり、上澄みが抜ける。その場で書いていたら傑作として現代に息をしていないと思うのだ。僕自身、先週の旅の記録を書こうとして、書き出せないでいる、その先延ばしの理由欲しさから言っておく。

『言葉と無意識』は、バカにつける薬である。
目次に、
● <間テクスト性>と意味生成
● 逆ホメオスタシス
● <カオスモス>の現出
と、いかつい単語が並んでいる。
記号<>をつかう本はややこしい。読む前から<ややこしさというこうばしさ>が鼻につく。学業を離れ、完全なフリーターとして落ちこぼれて半年あまり、レポートの締め切りも、研究成果の発表もなければ、仕事は身体を使う単純作業。頭をひねることがなくなり、あん・ぽん・たん、という単調なリズムが脳を支配する。それは知性の退場曲であり、バカの入場曲である。鏡をみると、低能を絵に描いて貼りつけたような顔がある。このままではまずい、という危機感が、わけの分からない本を買わせた。(各108円)

 

3.井伏鱒二ゾーン

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未読作はあるだけ買う。
とくにエッセイは、おもしろくない。本当である。おもしろく書こうとしていないし、おもしろいことを扱おうともしていない。なのにおもしろいのだ。絵でも音楽でも、うますぎるものはかえって普通にみえる、という技術の最高到達点だろうか。うまさだけが目立つようじゃまだまだなんだよなあ――高級料理とおふくろの味。(各108円)

 

 

5.一般書

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井上ひさし大江健三郎筒井康隆が立ち話していたら、スマホいじるふりして近寄って、盗み聞きするし、糸井重里と有名人の群れが喫茶店にいたら、となりの席にすわって耳をそばだてる。(各200円)

 

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岩波文庫版があるのに買ってしまった。いをゐ、礼を禮、発を發、写真を寫眞と書く旧字体のかもす雰囲気にやられた。僕に言わせればこの本じたいがもはや古寺巡礼なのである。パッケージも古風で良い。CD・DVDの限定版/通常版をふたつ買う奴のことをバカにしていたが、自分のことであった。(200円) 

 

 

おしまい\(^o^)/