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おならっぷばーん

真夜中の異臭さわぎ

ふつうの日記

 

たまにはふつうの日記でも。

そんなただし書きを付けねば、まともに一日の記録も残せないのか、おれは。生活の送りかた、送りかたの捉えかた、捉えかたの伝えかたに、人となりが出る。センス、地位、教養、経済、靴ひもの結びかた、カリ下ひだ裏にひそむ恥垢の色においが出る。変人を自称することでやっと世間から優越できるおれみたいな人間は、つまらぬ素性の発覚を恐れて、真正面から日記を書くことができない。今もこうして戯文づくりに励み、本題をけむにまこうと必死の顔だ。

凡人の第一条件は、才人らしく振る舞うことである。なるほど。いま作ったこの警句を思い出すと、おれのやっていることは自分の凡人に証明を与えることなわけだ。

本物はなにを言うか。 

決意の凄味か。スッキリしないなあ。

この足裏に感じる冷たいものは、あのいやらしい沼地のどろだろう? しょせんは天才による凡人論。そんなものは凡人の天才論と同じくらい、あほらしい。どこまで引っ張っても交わらぬ二直線を、平行と言うのである。

幸い、この世界では相容れぬ平行線のうちにあらゆるものごとが生じるようになっている。ゆえに汝、線となるなかれ。

空となれ、間となれ。

 

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