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おならっぷばーん

なにも考えずに、楽しむ

『デッドプール』の試写会に行ってきた

『デッドプール』の試写会に行ってきたので、感想を書きます。本編の内容にガンガン触れるので、観る前にあんまり中身を知りたくない!って方はご注意ください。 

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ゲスい

とにかく股間度が高い。

股間度とは聞きなじみのない言葉ですが、チンコ関連のネタが盛りだくさんということです。デッドプールの股間がスクリーンに大写しになるのはもちろん、コロッサスという全身鋼鉄でできたミュータントにむかって繰り返し「お前のあそこはどうなってる?奥さんがかわいそうだ」と言ってみたり、売春婦の恋人とのベッドシーンが必要以上に描かれたりします。(主演のライアン・レイノルズがdoggy styleで調教されるシーンもあります。屈強な男が四つん這いになって苦悶の表情を浮かべている姿に心ときめく女性、のみならず男性陣には一見の価値ありではないでしょうか)

これは股間的意識の高い『デッドプール』のみせた錯覚ではないかといまだに疑っているのですが、ある火災現場のシーンで、裸になった主人公ウェイドが吹っ飛ばされるときに、炎を背景にして一瞬だけ股間から黒い棒が伸びているのが見えました。同行の友人はそんなもの見た覚えはないと言うのですが、これから観る方にぜひ確認してほしいポイントです。

 

メタい

「メタい」とは、この映画の感想をTwitterで書いていた人から借りた表現です。

デッドプールは、映画のお約束を破って、観客に話しかけてきます。お気楽ヒーローものの映画を観に来たつもりでいたら、視点がつねに向こうの世界とこちらの世界を揺れ動き、やたらと頭を使わされます。あるシーンがすごく真剣なトーンで描かれていても、いつふざけたナレーションが入って場面をひっくり返されるか分からない。前のめりで観ることにためらいを覚えて、観客もまた一歩下がった視点から鑑賞せざるを得ません。

映画をあまり観ない友人は「なんだか変なつくりの映画だった」と言いました。その奇妙さはきっと他のヒーローものがしないタテ方向への視点移動にあると思います。「あれ?ほかのX-MENのメンバーはいないの?きっと製作費が足りないせいだな」とか言っちゃうんですから。

 

カッコいい

散々ふざけるデッドプールですが、肝心のアクションだけは物凄くカッコいいです。この華麗さは、ふだん勉強せずに遊んでばかりいる奴が、なぜかクラスではトップの成績をとるようなものです。「ヤンキーの新聞配達」効果とでも言うのでしょうか、出発点がマイナスなだけに、やることなすことが余計に素晴らしく見えます。

ぼくは機械への依存度が高いヒーロー(アイアンマンとか)があまり好きではないのですが、デッドプールはちゃんと背中に装備した忍者ソードの二刀流で敵をばっさばさと斬りつけてくれます。あと最近のアメコミ映画にありがちな、「ヒーローとはいったい何だ」という主人公の深刻な内省もありません。

デッドプールは世界平和のために闘うのではなく、まったく個人的な復讐を完遂するために働きます。そこが良いのです。最近公開された『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』でもそうですが、スーパーヒーローたちはなにかと世界を股にかけたがります。世界観が広がってスケールが大きくなると、物語はどんどん大味になっていきます。その結果2時間半もかけて、「結局どういうことなんだ?」というインパクトしか残せません。デッドプールは世界を救いませんが、その代わりに短い時間で単純な物語を手に余すことなく処理します。そこが良いのです。

 

最後に

ギャグ満載の映画にもかかわらず、観賞中に一度も笑いが起きませんでした。おそらく翻訳のときに元のニュアンスが落ちていること、そして米国人(の映画好き)にしか分からない小ネタが満載だからだと思います。そのあたりは悔しいですが、中二病を絶賛こじらせ中の短髪ゴシック系少女ミュータント、ネガソニック・ティーンエイジ・ウォーヘッドちゃんがかわいいので許します。 

 

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肝心の場面でTwitterをみるネガソニック・ティーンエイジ・ウォーヘッドちゃん

 

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