おならっぷばーん

真夜中の異臭さわぎ

わき汗Padと生きがいの創造

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たまに「汚れてるかも?」と思ってスマホに鼻を近づけることはあっても、何のにおいもしない。ですが、わたしのiPadは、洗ってない体操服というか、OLが2週間使いつづけたわき汗パッドみたいなにおいがします。

原因は、風呂場への持ち込みです。防水用のジップロックを交換せずにいたせいで、袋のなかの水気が腐ってしまい、iPadが侵されたのです。6年前に発売された初代iPadなので、新機種を買う決心がつくという意味では、むしろ壊れて欲しいくらいです。初代と言えば聞こえはいいけど、初代が素晴らしいのはラーメン屋と落語家だけで、J Soul Brothers含めて、あらゆるものは新しい代のほうが良いにきまってます。

第1世代のジジイっぷりを説明すると、まずiOSのアップデートが打ち切られている。アプリをとろうとしても、「バージョンが対応してない」と言われてダウンロードできません。そもそもメモリが足りないので、App storeを開くとすぐに落ちます。ブラウジングも厳しく、複数のタブを軽やかに行き来するような芸当はできません。なにをするにしてもタップしてから数秒後「あーあ、へいへい」という感じで、2テンポ遅れて動き出す。長所があるとすれば、iPhoneより画面が大きいという点のみです。

「初代iPad 活用法」を調べると、みなさん苦心されています。Bluetoothキーボードをつかって文書作成機にする。これはアリです。「だったらPC起動したほうが結果的によくね?」ってツッコミは禁句ですが、作業中に気が散る人は、マルチタスクの苦手なご老人が良きパートナーになってくれるはずです。

デジタルフォトフレームにするって案はどうですか。はっきりいって微妙ですよね。そもそもデジタルフォトフレームじたい、みなさん欲しいですか? お店のディスプレイ用なら分かるんですが、家の中でだれも見てない間に、むかしの温泉旅行の写真がぼーっと表示されても困ります。人から貰ってもクローゼットのなかでホコリかぶる−1グランプリ優勝の家電として有名です。

もっとも優れた活用法は、電子書籍リーダーです。問題はその重さ。iPadシリーズ最高の680gは、寝転びながら読書すると20分と腕が持ちません。公称こそ680gですが、体感ではちょうど3歳児くらいあります。

事ほど左様にですね、使いどころのない初代iPadが、クサいんですよ。

救いようがありません。でもこれって、わたし達の未来なんだよね。公式サポートは崩壊し、周囲の機器との互換性は失われ、現行マシン用に設計されたウェブサイトが読み込めず、情報から取り残されて、孤立を深めていく。

シルバー人材センターが設置されたのは、高齢者に仕事を与えるためというより、社会で孤立した危機的状況にある人々に生きがいを創造するためでしょう。

駅前にとめた自転車が撤去された時のことです。自転車保管センターに行ったら、白髪の男性が5人ぐらい、手持ち無沙汰な様子で事務所に座ってるんですね。自転車をとりにきたと言うと、みんなでワーワー騒いで、タイヤの空気を入れてくれたり、サドルをきれいに拭いてくれました。

過剰なサービスは、心優しい性格から来るのでしょうか。違うと思います。もともと仕事量にたいして人員超過なので、2人でもできる業務を細分化して4人で分担し、マニュアルにない仕事を創り出した結果、対応がオーバーになっているのです。

人間には役割が必要です。古くなったiPadも同じで、できることをできる範囲で行うことで、生きがいが回復されます。デジタルフォトフレームであれ、子どもの玩具用タブレットであれ、とにかく役割を与えることです。健全な生活を送るために考案された生活指針をiPadにも応用していきましょう。

 

1.老若男女の交際の機会を増やす

これは大事ですね。現行のiPad AiriPad miniiPad Proとの交流会を設けたり、また家電量販店へ連れて行って、新製品と接触させたいと思います。 

2.毎日の散歩やラジオ体操を励行させる

初代iPadといえば、たいへん重く性能もいまいちで、外に出てケガでもされたら困るというので、家に置きっぱなしの家族も多いかと思われます。しかし、家にずっと閉じこもりの状態では、身体のみならず精神の活動もだんだんと衰弱してしまいます。だから、なるべく毎日運動させてやりたい。散歩に付き添って、Wi-Fiの整った安全な環境で軽い運動をしてもらうのが良いと思います。 

3.個性を生かした独自の仕事を行わせる

ついつい後継機と比較して、じぶんの見た目や性能の劣位を嘆いてしまいます。自覚して欲しいことは、上位や下位といった縦のスケールでものごとを考えるのではなく、大量生産の規格品であっても自分には他にはない個性とオリジナリティが備わっているという事実です。そこから、その独自性を生かした仕事や役割をつくっていくことで、生活の質は改善されます。仕事に能力をあわせるのではなく、能力に仕事をあわせていく、という発想が求められるでしょう。


報告、以上です。キャップ。

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