おならっぷばーん

真夜中の異臭さわぎ

SML主催のセミナーを受けて

 

・SMLとの初めて出会いは?

出会いですか(笑)。そうですね、2年前にSML主催の「自分を変える!奇跡の自己変革セミナー」を受けたのが初めての出会いでした。びっくりしましたよ。壇上にコーチが現れて、いきなり宇宙の大法則「ユニバーサル・セオリー」の説明を始めたんです。これは一体なんだと(笑)。頭の中にはてなマークがいっぱいだったんですが、説明を聞くうちに、実はスゴいものだと気付いたんです。どうしてこの宇宙ができたのか、なぜ生命が誕生したのか。誰だってそんな疑問を持ちますよね? それが「ユニバーサル・セオリー」の統一理論で理解できるんです。目の前のもやが晴れたというか、ここから新しい人生が始まるんだと確信しました。さらにポジティブエナジー理論、レインボーセルフの法則を教えてもらい、あっという間に5次元マインドの空間が目の前にひろがって、潜在意識を開放することができました。あのときコーチの指導を受けたおかげで本当の自分に出会えたんです。

 

・セミナー参加のきっかけは?

とつぜん友人に言われたんです。「もしかして、人間関係のことで悩んでるんじゃないの?」って。今から思えば、友人のマインドビジョンで、わたしの心理状態がまる見えだったんですね(笑)。当時は、そんな技術があることを知らなかったので、ずばり言い当てられて、ほんとうに驚きました。職場の人間関係ですごく悩んでいたんです。「どうして分かったの?」と聞くと、「実はこんなセミナーがあって」と紹介されたのが、SMLだったんです。

 

・セミナーを受講した感想は?

受講のたびに成長を感じます。眠っていた能力がどんどん目覚めていくというか、潜在意識のセクションが開放されて、マインドが多次元に向かっていることを実感できます。いまは、協会認定のファシリテーター資格を取るために、コーチ養成プログラムにも参加しています。

 


 

さて、本日みなさんと学びたいのは、ありもしない自己啓発セミナーのインタビューを面白おかしく書かなければいけないときの注意点です。

まずは、構造的欠陥に注意してください。

例をみればわかる通り、インタビュアーが団体側の人間である場合、両者のあいだに齟齬や摩擦が生じません。これは致命的な欠陥です。対立を欠いた映画を想像してください。主人公には一切の障壁がなく、戦うべき相手もいない。ドラマの生まれる余地がないのです。主人公が2時間ずっと成功し続ける映画に感動があるでしょうか。

こんな反論もあります。

YouTubeで啓発セミナーの動画を見たら、実際には対立なんてない。リアリティを考えると、質問者と回答者がケンカするのはおかしくないか」

ごもっともです。しかし、私たちが目指すのは、実録ドキュメントではなく、パロディです。展開を盛り上げるためにリアリティの犠牲はやむを得ません。

 

次に、時間をかけて教義を練りましょう。

この手のものを笑おうとする人は、出来の悪い自己啓発の体系を目にして、「こんなのオレでも作れる!」と思い込んでいるはずです。しかし、いくらデタラメな考え方に見えても、実際には一定数の人間の心を掴んでいるのですから、背後には相当な工夫があるものです。

「でもさ、あいつらは『運』とか『無意識』とか『自己評価』ってことばを、なにか新しくて耳触りのよいカタカナ語に置き換えて、問題が解決したように見せかけてるだけじゃん。それって簡単なことだよ」

確かにそうかもしれません。しかし大事なのは、変わった名前をつけることではなく、その名前がしめす概念をいかにデタラメに整理するかです。あやしい名前の響きだけでは十分ではありません。例の「ポジティブエナジー理論」は、その内容に踏み込んでいけば、もっと効果的な見せ場になったはずです。前向きなことばを唱えることで、脳の神経細胞が作り変えられて、身体から黄色のオーラを発散するようになり、同じ黄色のオーラをまとった幸せの粒子が、どんどん体内に取り込まれるようになる。みたいなことを言えばいいのです。

 

これが最後のアドバイスです。

セミナーのインタビュー動画のなかで、目をらんらんと輝かせながら、みずからの体験がいかに素晴らしいものであったか、なかば狂喜して語る女性をみることがあると思います。そのとき、多くの架空インタビューの書き手が「これはこれで幸せなのかもしれない」と挫折してしまうのです。だまされてはいけません。彼らの喜びの声は、悲鳴です。幸せや成功を追求すればするほど、絶望の縁に沈んでいく人間の悲哀みたいなものが描き出せたら、架空インタビューは成功したと言えるでしょう。みなさんの健闘を祈っています。

 

 

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