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おならっぷばーん

なにも考えずに、楽しむ

本を読んだらアウトプットだ!

「読書したらアウトプットしなくちゃ!」って意識に駆られて、必死に感想文かいてる人いるけど、どこでそんな浅知恵を吹きこまれたのか、なぜそんな妄言を金科玉条のごとく崇拝しているのか分からない。大体なんですか、そのアウトプットというのは。

前々からヘンだなと思うのは、そうしたコンピュータ的人間観がものすごく浸透してるってこと。あたかも人間の記憶がフォルダ別のファイルに収まっているような感覚、人間の仕事をタスクととらえ、シングルだマルチだといって処理する考え方。

生活にコンピュータが入ってきて、ひとの生き方がパソコンのアナロジーで説明されるようになると、だんだんカメラが目にとって代わり、頭脳はCPUに置き換わり、まるで元々そうであったかの如く、コンピュータにハックされた身体観がつくられる。インプットしても何も起きないパソコンはぶっ壊れている。正常であるためには、入力のあと、すぐに反応がなければならない。そんな意識でもって本も読むから、あわてて出力を考える。「どこに出す? ほら言ってごらん? どこ?」と言う人間がAVの観すぎであるように、読んだら書かねばと思う人は、マシン的人間観にとらわれすぎている。というか、そんな人の書いた自己啓発書の買いすぎ、読みすぎ、信じすぎである。すぐにアウトプットされてたまるか! オレだって、お前だって、アレのインプットから産まれるまで1年弱かかってんだから。大事なものはそう易々と出てきてはくれないよ。

機械のように即断即決、正確無比になろうとしてどうすんの。人間はいい加減なところが最高なのに。本を読んで大して感想がなけりゃ何も書かなくていい。無理して、しぼりカスの、くそったれAmazonレビュー然としたコメントを残し、よしアウトプットできたと安心するほうがよっぽど知的に遅れてるね。

そんなことより先日、『芥川・太宰に学ぶ 心をつかむ文章講座』を読みました。すごく面白かったです。ブログを書くにも、これはタメになる! と思う箇所がたくさんありました。文章にたいする意識が変わり、上達の道がほんのり見えた気がします。わたしは、芥川や太宰をあまり読んだことがなく不安だったのですが、問題なく楽しめました。文学の入門書としてもオススメですよ!

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