おならっぷばーん

You can't fart without changing the balance in the universe.

マウピ買う

歯医者の「鏡を持ってください。歯がトガってるでしょ。歯ぎしりですね」という診断は、霊媒師の「視えるわ。肩が重いでしょ。霊が憑いてるのよ」という霊視と大差ない。あとで売る商品が、マウスピースか壺かの違いである。 『わたくし率 イン 歯ー、または…

物と物との相働く世界

下界へ降りる。 ナチス・ドイツを研究する教授の授業を受けたとき、小教室のスクリーンで映画を観た。ナチスの党大会の模様を映した『意志の勝利』である。ヒトラーを乗せた飛行機が、雲間からふっと姿を現し、天空から使者が降り立つように見える。「何度観…

「女と食と一人前」論

阿川弘之(1920-2015)『食味風々録』開高健(1930-1989)『最後の晩餐』町田康(1962-)『餓鬼道巡行』作家三世代の食にまつわるエッセイを読んでいる。 文壇では、「女と食が書けること」が一人前と認められる条件だそうだ。 僕はゼロ人前である。 *** …

【JCVD化計画】第1章 見えない成果

(前回までのあらすじ)ベルギーの秘密捜査官JCVD(ジャン・クロード・ヴァンダム)は、麻薬組織の一派に息子のサム(ハーレイ・ジョエル・オスメント)を誘拐されてしまう。サムは今年30歳を迎える無職で、ネットゲームに入りびたりの生活を送っていた。JC…

美術鑑賞講座2 「姉妹」編

当ブログで圧倒的な不評を誇るこの講座、過去に「1」とナンバリングしておきながら2があるのか、そもそも続きを書く気があるのか、と続編の制作が人知れず危ぶまれていた。しかし今夜、誰が望むか不人気バンドの再結成ライブの規模と熱量で、復活する。 目…

こんな本買いました

いやー月曜日の昼間、あいかわらずカオティックな空間ですよブックオフは。漫画コーナーはさながら駅の立ち喰いソバ屋の混みよう。カウンターのサラリーマンが、ここでは本棚に向かう推定無職の暇人にとって代わるだけである。いくらか、おっ、と思わせるの…

もうひとつの不毛地帯

下の毛を全部抜いてから女の子と会った。 僕が期待したのは少女だ。 地雷の一掃された安全区域を目にして、「ワー、すごい。綺麗になってんじゃん!」と手を叩いて飛び跳ねる、戦地の少女である。 そうなると思っていた。 しかし現実は、部活終わりの運動部…

不毛の議論

さて、陰毛である。 チハラトーク(2016/12/23)で、千原せいじがブラジリアンワックスを使い、VIOラインすべてのむだ毛を処理したと話した。弟に股間を見せて、「どうや、頬ずりできるやろ」と自慢げに語る。 五十歳近い実の兄弟が、一方は裸で腰に手をあて悠…

筋肉雑感

きゃりーぱみゅぱみゅをコピー機にかけたものを今度はエンピツで紙に書き写したような、こぴーこぴゅこぴゅはメンヘラで、いっしょに歩くと「ワー」と叫んで、パンプスをガチャつかせながら、駆けだすことしばしばであった。足はもはや10代の原子を失い、居…

インスタはじめたよ

ほぼ毎日更新してるよ! www.instagram.com よかったらフォローしてね! 好きな本のことだけをアップするよ。 おかけでブログの存在意義を見失いそうだよ。 ・・・ インスタでは、本をインテリア雑貨みたいに、おしゃれの自己演出アイテムとして扱う人間をた…

買った古本をただただ紹介する回

ブックオフに行ってきた。 開けっぱなしの便所から、薄いフライドポテトのような、奥歯へつっかえる小便のにおいと、それを消そうと大量にばら撒かれた洗剤の香りが、混濁してふらふらとフロアをさまよっている。息をする場所に合わせて、めまぐるしく良悪が…

メンディングテープすごい

Amazonで古本を買う。状態「可」でも綺麗だ。 カバーの「イタミ」「スレ」「ヨゴレ」は気にしない。すぐ裸本にするからである。汚れたカバーを外すと、しみ、そばかすひとつない、まだ誰の指先も触れない新品同然の中身が、処女の恐怖と恥じらいを含んでいる…

【JCVD化計画】序章〜終わりの始まり

あこがれの人がいる。 授業で身につけた小説観を「つまらん」から「おもろい」に変えてくれた筒井康隆、日本語を愛し日本語に愛された男井上ひさし、酒・女・戦争――大時代の男の勲章を文学に注いだ太公望開高健。ほかにも、生来の地頭ぬきに良いエッセイは書…

今年のファーストブックはブックファーストで

会計のとき、女性店員が恥じらい気味に「LINEやってます?」と小声で訊いてきた。 人と目が合わせられない僕は、このとき初めて女の顔をまともに見る。目も鼻も口も、指示書どおりの無難な造りだ。まつ毛、鼻孔、くちびるの曲線に、見るものをはっとさせる黄…

暇人の美学

第一次大戦下のフランス、闘う仲間の四肢が、腹が、顔が吹き飛ばされる凄惨な光景を、つまり戦争の日常風景を、幾度も目にしたせいでおかしくなった僕は、兵隊として使い物にならなくなった人間を入れておくためのゴミ箱みたいな収容所に送られることになっ…

さらば!2017

2017年も残すところわずか。 ブロガーの皆さんがこぞって今年最後のまとめ記事をアップしているので、僕も書きたくなりました。というか、ほかにすることがありません。 梅田スカイビルの展望台に上がりました。 年を追うごとに高所がダメになります。 エレ…

カリスマホストにならう

ホストはバカっぽい。 どこぞの歌劇団員みたいな名前、RPGキャラそっくり髪型、ビジュアル系バンドっぽい恰好、グラビアアイドルそこのけの整形顔、あの日クラスで騒いでいたお調子者サッカー部そのままのテンションとしゃべり方。 酒を飲んで女と話すだけで…

僕の机を紹介します

これが僕の机です。 写真を撮るために片付けましたが、普段はこの上に読みかけの本や食べかけのお菓子が載るだけで、たいして変わりません。偉大な科学者や作家の机は散らかっていると聞きますが、そういう意味では、ここに座る人間の凡庸さをよく表している…

家なしのベンチを暖めて

要塞内での囚人の作業は、しごとではなく、義務であった。囚人は割当てられた作業を終るか、あるいは規定の労働時間が過ぎると、獄舎へもどって行く。ドストエフスキー『死の家の記録』 バイト先のスーパーにいるパートのおばちゃん、契約社員のおじちゃんは…

マイ瞑想法

『スタンフォードの自分を変える教室』を読んで瞑想を始めた。ものごとをやり通す力が鍛えられる。「ストレスも減少し、気が散るような内的な要因(欲求、心配、欲望)や外的な誘惑(聞こえてくる音、見えるもの、匂い)に惑わされない」と言う。ほかにも創…

野菜室のビッグバン

突然だが、このやまいもを見てほしい。 「真空の袋」と書かれている。 「ミクロの世界では、エネルギーがほとんどゼロの真空から物質(エネルギー)が生ずることが起こってもよいことになる。つまり、真空とは、からっぽどころか、物質の生成と消滅がくり返…

最近こんな本買いました

寒くなりましたね。外出しない理由が増えてうれしいです。 成毛眞は『大人げない大人になれ!』の冒頭で、創造性とは平凡な発想からの逸脱だ、「みなと同じ経験をし、みなと同じ本を読み、みなと同じことしかできない人はお呼びでない」と言う。そのことばに…

完璧な買い物

私は完璧な存在である。 いままで間違いを犯したことがない。どんなに厄介な問題でも、頭のなかの高度な論理演算機構がすぐに最適解を導いてくれる。世界史で有名な人間風に言うならば「私の辞書に失敗の文字はない」のである。 しかしそれでは生活が窮屈だ…

ほしいものリストから荷物が届きました!っていう記事が書きたい

いかにも慕われてる感じがするし、慕われるだけのことをしてるってことだもんね。そんなブログを読むたび、うらやましく、おれだって貰えないはずがないとねたましく思っていました。 本もCDもDVDも、スマホもPCも食品も、ぜんぶタダで手に入る。お金とひま…

日本人の言語表現

きょうは、金田一春彦の『日本人の言語表現』(講談社現代新書)をレビューしていきたいと思います。 早速15ページに、「日本人の言語生活の特色として、まず第一に注意すべきことは、話さないこと、書かないことをよしとする精神がある」という話がでてきます…

ハゲの散髪 ヅラの小説

3ヵ月ぶりに散髪してきました。 駅前の1000円カットです。沈黙のなか同じ姿勢で動かずにいると、息がつまって冷や汗が出ます。よそゆきの白けた顔で鏡に向かう自分と目が合って困ります。今朝、洗面台でみた顔とはうってかわってブサイクなつらをしているか…

一般文芸書@4968

休みだったので、梅田でお買い物しました。 Loftにガンダムの巨大な頭がありました。ガンプラEXPOの開催中らしく、それもイベント最終日にうっかり乗り込んでしまったのですが、会場には不思議そうな顔でプラモデルの写真を撮る外国人観光客が3人いるだけで…

こんな古本買いました

ど平日のまっ昼間、ブックオフで僕がまずチェックするのは特価コーナーではなく、客層である。 仕事をサボって漫画を読んでいるサラリーマン、これが一番つまらない。散歩ついでに立ち寄って料理雑誌を見開く主婦、リタイアライフを歴史小説の乱読につぎ込む…

うらおもて京都旅

出発 大阪空港のバス停で京都行きの始発を待ちます。京都へは電車のほうが安いですが、通勤ラッシュと乗り換えのわずらわしさを嫌って、バスにしました。朝陽がまぶしい早朝の高速道路をスムーズに駆け抜けて京都へ向かいます。旅の充実を予感させる最高のす…

ブログのデザインを変えたよ

「デザインとは、ものづくりやコミュニケーションを通して自分たちの生きる世界をいきいきと認識すること」原研哉『デザインのデザイン』だそうだ。 僕はてっきり「中身がほかのものと同じくせに、まるで別物らしいと錯覚させて、商品をレジに運ばせるよう仕…