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おならっぷばーん

なにも考えずに、楽しむ

血の水槽は、くちびるで洗う

男女のぬれごとのひとつに、相手の肉を吸ってアザをつける遊びがある。初めて付き合った女の子が、身体に吸いあとを残したがるのをみて、変わった趣味だなあ、と思った。次のガールフレンドが同じ場所にまったく同じことをしたとき、この遊びは女性が育つあ…

京都、下鴨神社でおみくじをひいた。 結果は、平。 凶以上、末吉未満の平だ。日頃つかう「まあ普通だよ」「良くも悪くもないね」が実際には「悪い」を意味するように、占われた運勢はひどい。いはく、願いごとはむつかしい。待ち人はさしつかえができて来ら…

俗種相対性理論

この店で一番高いやつをください。 言ってみたいセリフである。「無論、安かろう悪かろうの逆、高かろう良かろうがどの場面でも当てはまるとは限らない」。つま先立ちの達観で人物を大きく見せたい奴がそんなことを言う。「すべては金じゃない、心さ」と継い…

あとは庭に油田なし

バイトに忙殺されてブログを書く時間がありません。 眉をハの字にし、口をヘの字に曲げて、腰をイの字に折りたたみ、これはマズイぞという顔で自分の忙しさを嘆く仕事のできないサラリーマンに似る。「時間がないを言い訳にしない」とは、世の成功哲学書の冒…

Fantômeの思い出

僕もファンとして思いを寄せたい。 音楽理論に裏打ちされた批評、同じ自死遺族だからこそ覚える共感。そんな深い話ではない。ごくごく表層の、買いたての家電製品にまとわりついたビニールのような、すぐに剥がして捨てるべき薄っぺらい思いである。しかし一…

ぼくのお気楽ニート生活

小人閑居して不善をなすと言いますとおり……ダメだ。これじゃあエラい人が壇上で垂れるつまらない訓話だ。 ギョロ目でくちびる厚く、眉毛は濃い。顔の押し出しの強さが南方の出身を思わせる中年太りの男が、在庫僅少の頭髪をポマードでギトギトになでつけて、…

近況報告 大学院やめるよ編

もっとも取るに足らない状況変化は、大学院をやめたことである。正確には休学だが、戻るつもりはない。はじめからビシっとやめないのは、物事の順序を重んじてのことだ。前戯なき挿入をもって良しとするプロ野球選手とは違う。カットが切り替われば、敵が都…

近況報告 HBから2B編

報告すべきことは山とある。その中でもっとも優先度の高いものは、シャーペンの芯をHBから2Bに変えたという我が人生中の大事変である。 ブログの下書きをルーズリーフに手書きすることは前にも述べた。長時間モニタを見ると、目と頭、男の身体のなかでもうひ…

この悪臭に満ちた世界へ

巷で「ダイスキン」と呼ばれているダイソーのノートを買った。モレスキン欲しいけど、3000円は高いなーと思ってネットをウロウロしているとダイソー製のものが案外使えるというレポートを見つけたので、早速買いに行ったのだ。 ぼくのような小心者は、値の張…

キンドル・アンリミテッド・サーガ

このブログで時事ネタをとりあげないのは、流行しているものなら何でもすぐに乗っかって浮かれ騒ぐお調子者が、その浅薄さゆえにかえって浅はかな女子達からチヤホヤされるという、この世の不条理を体現したようなワンシーンを学園生活のなかで何度も目にし…

ひとをワクワクさせる方法

NHK教育テレビの子ども番組『つくってあそぼ』でメインパーソナリティをつとめたワクワクさんと子どもの頃に会ったことがある。 パーソナリティというが、番組に登場するパーソン(人間)はワクワクさんだけで、あとはアシスタント担当のクマが1頭いるだけだ…

音痴、音楽の語りがたさを語る

今回は音楽のはなし。 過去に一度も音楽を話題にしたことがない。それはぼくが音痴だからである。 音楽会の練習で音痴に気がついた。舞台のひな段にずらっと生徒が並んで歌うなかで「あなた、あなたの音程が狂ってるからおかしなことになってるのよ」と、銀…

詩・私・死

ひとは鼻水がいったいどこから湧き出るのかを想うとき、8次元宇宙の存在を確信する。ぼくはその日、霊感に導かれて体温計のモニタに「37.5」の数字を見た。 週1で参加するボランティアを今日は休もうと考えたが、現場で知り合った女性(以降V子)と本を交換…

デートをドタキャンされた男の叫び

つっこみと言えば、もっと心の底から「なんでやねん」と叫びたい、いやむしろむせび泣きたい事態が起こったのでした。のん気におもしろ画像を掲載している場合ではなかったのです。 前に、ボランティアで出会った女性と美術館デートの約束をしたと報告しまし…

おいおいボランティアしたらマジ人生変わりそうじゃねえか

あるボランティア活動に参加中、ひとつ年下の25歳の女性と出会った。 「女というものは男よりいくぶん小さい点が唯一の取柄なのであって、大きければゴリラと変わりがない」と北杜夫はいうが、彼女は小さくて華奢なので、500kgの握力で手を握りつぶされる心…

エロビデオで知る人のまごころ

駐輪場で、電子レンジくらいの大きさの、白い紙袋を見つけました。 ところで、みなさまは「Gaydar」という英単語をご存知でしょうか。gay(ゲイ)とradar(レーダー)を合体させたコトバで、ちゃんと英和辞典にも載っているのですが、これは「ゲイがゲイを素…

ワイヤーで植物をつくる

きのうは花をつくりましたが、あまった針金で、いろいろ作りました。 まずはサボテン。理由は、作りやすそうだったから。 それと、雑誌『BRUTUS』を読みまして。今月号は「珍奇植物」特集で、ヘンなサボテンをたくさん見たんです。 買うより自作してやろう…

おはなやさん

「枝しか置いてないとは、どういうことだ!」 この手の遊具みるたびに思うんだけど、「おはなやさん」って初めから限定するのはどうなん? くだもの屋、金物屋、熱絶縁工事屋…。子どもの想像力に任せるべきだと思う。 花屋にするから、枝を載せるのが唯一の…

髪切った

1000円カット行ってきました。 まったく頭髪てのは厄介ですね。勝手に生えてきて、切るのに金がかかる。生えなくなったら今度はハゲ呼ばわりでしょう。 『ごっつええ感じ』のコントを思い出します。ツアー客が無人島に漂着して、何ヶ月も救助を待っている。…

超越するオナニー

サブカル系ライターはオナニーを語る。というより、オナニーを語らねばサブカル業界人ではない、といった雰囲気さえある。下ネタを言うだけのラクな商売に見えるが、実際そうでもないらしい。 リリー・フランキーとみうらじゅんが、共著の発売イベントで言…

砂漠に一輪だけ咲く花のように

エアープランツ買った。小さい植物です。土がなくても、その辺に置いといたら勝手に育ってくれます。もともと木とか岩に着生する植物だそうです。 手がかからない。かからなさ過ぎて、もはやモノというか、インテリア小物に近い。育ててる感じがないし、小…

目が消えてゆく

アレルギー性結膜炎と診断された。 「ヘンですねえ」と老医者は首をひねる。寝る前にかゆくなって、日中はそれほどでもないと告げると、ふつうは逆だと言う。体温が高くなると、かゆみも強くなるからである。そんなことより先生、まぶたを裏返しにしないでく…

やかましい

買ったものを紹介するだけのブログになってきた。 ミニマリストと呼ばれる人たちをどちらかと言うと半笑いで見ているが、彼らのいう「身の回りにあるモノはたいてい要らない」という意見には同意する。齋藤孝のうすっぺらい新書も、ジャッキー・チェンの自…

ルーク・スカイウォーカー

旅行帰りの両親にお土産をもらった。 期待して袋をあけると、 『フォースの覚醒』だ! 大好きな映画だ! しかしよくよくみると、 ただの紙皿なんである。 好きだ。たしかに好きだが、こんな毒々しいカラーの紙皿で、ごはんが食べられるほど好きじゃない。こ…

眼鏡

左目にカナブンが入って視力が落ちたのは高校生のときだった。学校からの帰路、自転車で飛ばす坂道の途中で、バチンと音がした。またかと私は思った。ちょうどその頃、原付バイクで走るさなか、顔に鳥のフンを受けたことがある。そのときの音に似ていたのだ…

クリムソンレーキ

前に宿題を手伝った高校生の従妹(※タンジェント)からポスターカラーを貰った。前回の訪問時に、使わない絵の具セットがあったらくれ、と頼んだらしい。自分ではすっかり忘れていた。確かそのとき彼女は、芸術は音楽選択だから道具は持っていない、と答えた…

タンジェント

今年高校に入ったばかりの従妹が勉強おしえてちょうだいと言って家にやってきた。ここはひとつ高校教育を終えた先輩として、快刀乱麻のたとえ通りに、彼女の抱える難事件をあざやかな手腕で解決し、彼女から親戚の賢いおじさんという人物評を勝ちとる絶好の…

ショッピングセンター

幹線道路から眺める骨格むきだしの巨大構造物にぞくぞくした。日本最大級のショッピングモールが建つという触れ込みから数年、そのうわさがついに実体として現れたのだ。私はそこにエキスポランドの幻影を見る。エキスポランドは1970年の大阪万博にあわせて…

しんどさ

風邪ひいてました。Twitterやらブログやら見ていて、「風邪気味の奴ばっかりじゃねえか。へっ、オレなんてここ十年間、毎日のように手洗いうがいしてるから、へっちゃらですわ」とうそぶいていたら、すぐに38℃の熱をいただきました。 異変は、起きてすぐの頭…

「おれ経営者になろうと思うねん」

いとこ(20歳男・高卒フリーター)が遊びにきた。 「兄ちゃん、おれ経営者になろうと思うねん。金持ちになって、いい車に乗るねん」(お前にゃムリだ)とは思いながらも、「えっ、すごいやん。頑張りや」と励ました。 経営を口にするのは彼だけではない。幼…

赤ずきんはオオカミの食欲をそそる

『赤を身につけるとなぜもてるのか?』(文藝春秋)をちょこっと読んだ。 なぜかと言えば、赤が野性の血を騒がせるから。もっと詳しく言うと、同じ人でも赤色の服を着ている場合に、もっとも他人から「魅力がある」と判断されやすいから。この効果は性別に関係…

ゲージツの秋。っつーわけで絵を描き始めた

タイヘンだ。ブログぜんぜん更新してない。あせって確認したら前から五日空いていた。この五日をどうとるか。休日更新のリーマンなら正常運転、一日に十回アップしなくちゃ気が済まないマニアなら白骨化した遺体が見つかる日数である。そこへきて、自分の場…

1,000円のシャープペンシルを買う

わたしはプロのライターでも、道楽の物書きでもない。 上階に住む男が洗濯機の操作をしくじり、水をあふれさせて、我が家の天井から雨を降らせたことがある。そのとき、こちらの被害はこれにあれだと紙に書きつけて、以上の金額を賠償せよという手紙を差し出…

うわっ…拙者の口臭、臭すぎ…?

暗殺の香り 天井に潜んだ忍者が、屋根板を音もなく外して、しずかに畳の上に降りる。殿様を討て、そう命を受けて来たのである。寝床に忍び入り、枕元に立つ。やすらかに上下する殿様の胸元めがけて懐刀を振り下ろさんと構えたとき、殿様がかっと目を見開いた…

東京で見てきたストリップショーの話

東京旅行の思い出 九月の頭から東京に旅行していた。これはその旅の記録である。全旅程を時系列にならべて仔細を添えていくほうが書くのも楽だし、あとで振り返ったときに発見があるのは、実はそうした無機質な情報の羅列の方だけれど、ブログを書く習慣がし…

おじさんもその愚痴さんぽに混ぜてくれないか?

公園のベンチで本を読んでいると、となりにやってきた小学女児の集団五人が目の前で恐ろしい遊びをし始めた。自分もその攻撃の対象になってしまうのではないかと気にするあまり、うかうかと読書などしていられず、読むふりをして必死に耳をそばだてる。 それ…

わて東京行こう思いまんねん

九月一日から一泊二日で東京へ旅行することになった。前から漠然としてあった行きたいという気持ちがついに形になった。一年前にも二泊の旅程で東京見物したのだけれど、その時は同伴者がいて、自分の行きたい場所に無理に付き合ってもらうのは悪いという遠…

融けないアイスは醜い

左手には丸谷才一『女ざかり』の文庫本を、右手には買ったばかりの冷え冷えになったアイスクリームを持って公園に入った。午後三時、最近はずいぶんと気温が落ち着いて、過ごしやすい。園内には、将棋を指す呑んだくれのご老人がた、マウンテンバイクを駆る…

「夏のスケッチ」のはなし

梅田のロフトに行ったら、夏休みの自由工作キットが売っていた。完全に子ども向けの商品だが、パッケージを見るだけでわくわくした。紙粘土をつかって、小物入れや貯金箱、「しょうらいのじぶん」像をつくるのだ。 まず、紙粘土が懐かしい。その質感は好きじ…

「東京グラフィティ」のはなし

当てもなく買い物するのは難しい。ショッピング行動は男女で大きく異なる。男性はあらかじめ決めておいた商品を一直線に買って帰る。品物の場所が分からなくても、店員に尋ねたりせず、見つからなければそのまま帰ってしまうことが多い*1。この傾向はズバリ…

「他人の絵馬」のはなし

神社の境内にある絵馬をじっくり眺めた。皆がどんな願い事を書いているのか知りたい。学問の神を祀ってあるわけではないのに、やたらと合格祈願が目立つ。どこの神社もきっとそうなんだろう。大人になったら一々の願い事のために絵馬なんて書いてられない。…

「音痴による音楽」のはなし

読者になっているブログに、音楽の評論・感想をあげているブロガーさんが何人かいる。記事を読むたびに、その感受性と表現力に打ちのめされる。ぼくは、音楽についてなにかを表現できる知識、ボキャブラリーをまったく持たないからである。同じ曲を聞いてい…

「先延ばし」のはなし

なんでも先延ばしにする癖がある。 ブログを書くのは大方夜になる。だらだらとテレビを点けている時間、ちょっとした空き時間に、さっとメモ帳をひらいて数行書きつけておくだけで随分と楽になるはずなのに、実際はこうして日付のかわる直前になってからコー…

「散歩と死」のはなし

「歩こう、歩こう、わたしは元気」で始まる『さんぽ』という曲がある。映画『となりのトトロ』の主題歌だ。そのなかに「でこぼこじゃり道」という一節がある。いま未舗装の道を歩くことなんてほとんどできない。一般道路の8割は舗装済みだ*1。 都市ならどん…

台風の日にむりして外出した結果

台風である。 せっかくの休みを家でひたすら寝食に費やすのはもったいない。そう思ってむりに外へ出た。小雨でも靴先が濡れて不快になるのに、この暴風雨だ。きっと足元がぐじゃぐじゃになって外出中ずっと嫌な気分になる。そこで一計を案じ、川や浜辺で履く…

部屋の真ん中に本棚をおいてみる

いままでの置き方 普通に置くと、どうしても押し入れを使うことになる。 とびらの開閉がいちいち面倒だ。 本棚を「壁際におく」というこだわりを捨てて、 あえて部屋の真ん中に集めてみた。 おまけに観葉植物なんか添えて。 横から見た図 さすがにちょっと窮…

最近こんな本買いました。

1.齋藤孝 『前向き力―脱力すればうまくいく』(ちくま文庫) 2.高橋浩樹『論語・韓非子で学ぶ入試漢文』(学研合格新書) 3.斎藤茂吉『万葉秀歌 下巻』(岩波新書) 4.開高健 『輝ける闇』(新潮文庫) 1. 前向き力: 脱力すれば、うまくいく (ちくま文庫) …

人間、この認識危うきものについて

「間違えた」と母が騒いでいる。話を聞くと、銀行ATMで操作を誤り、ぜんぜん違う口座に15万円を入金してしまったらしい。勝手に使ったら犯罪だ、警察につき出してやると息巻いている。でも間違ったものは仕方ない、返ってくるのを待つしかないと言って母をな…

ふだんなら絶対手にしない短歌雑誌をよむ

毎回詩をテーマに記事を書かれるブロガーさんがいて、読者になっている。詩をテーマにしているというと、「わたしセンスあるでしょ」風でいて、実はからっぽの、なんの詩境も感じさせないポエムをひたすらべた打ちにするブログを思い浮かべるが、そのブログ…

「断捨離」の本がゴミになる

書店でこんな会話を聞いた。「断捨離の本、買おうかしら」「やめとき、その本がゴミになるんやから」うまいこと言うおばさんだなと感心した。結局、買おうと言いだしたおばさんは、本を手にすることなく行ってしまった。