お盆休みとA Farewell to Arms

どうも、かたむきみちおです。前回の記事、いつもより反響があって驚いています。 なんだ、みんなヴァギナ好きなんじゃん。そりゃそうだよね、趣味や生きがいを問題にする前に、人として生きるということは、No Vagina, No life.でやっていくということだか…

僕の本の読み方

どうも、かたむきみちおです。 今日は、僕の本の読み方を紹介したいと思います。 突然ですが、僕の本棚を見てください。 これは積ん読ではありません。 僕がいま読んでいる本です。 大体50~60冊くらいあります。 もちろん全部読んでいるわけではありません。…

アマと呼ばれる所以

クーラーが壊れた。扇風機とあわせて使っても、部屋が冷えず、寝ているだけでじっとり汗の膜に包まれる。冬はオイルヒーターを使うので、エアコンの運転は夏場の2ヶ月だけだ。ながい休みを経て、いきなり猛烈に働かされると、さすがの機械もこたえるのだと思…

なつやすみのにっき

古代ギリシア人は好んでセミを食べた。唐揚げにマヨネーズをかける。パリパリの羽根の食感は口にしないでも分るが、内臓に歯ごたえはあるのだろうか。オレンジ色の腹を見せて、道にばたばた転がっている死骸を見ながら、空想で胴体をしゃぶる。涼みがてらス…

ハイミとゼンミ

ハンガリー王国にハイミとゼンミという姉妹がいた。姉のハイミは、活発な社交家で、大人をハッとさせるジョークをたびたび口にした。妹のゼンミは、静けさと暗がりを好み、人と交わらず、部屋にこもってもの思いに沈んだ。人びとは性格のちがいを不思議に思…

ミチオ君、東京をいく

大阪人として「なにが東京」と思う反面、あこがれもある。テレビ雑誌で見る場所、聞く地名のほとんどは都内にある。拠点が東京にあるから当然である。 大阪といっても、映画館ひとつない片田舎に住む僕は、六本木と聞けば「あの…」、渋谷と見ると「かの…」と…

筆記愚考

書く気にならないのは、ペンが悪いせいだと、失敗する受験生みたいな発想で、新しいものを買う。 店で一番安いシャーペンを選び使っていたが、安いから安っぽい内容になると思い始めた。野球選手だってバットにこだわる、ものぐさな色事師もこまめに爪を切る…

読書の夏

読書の秋は間違っている。クーラーを20℃に効かせた部屋で、冷えた掛け布団を丸めてつくった大福餅にうずまり、くだらない午前中をくだらない本で埋めるとき、夏こそ読書の王道だと確信する。 由来は、韓愈の詩にある(「符読書城南」)。涼しい秋の夜にロウ…

色気ある文章が書きたい

望んでも出ないのが、宝くじの当たりと文章の色気だ。当選者続出の看板をかかげて奉納金を荒稼ぎする神社、安っぽい文体の模倣で無内容をとりつくろう人間があらわれる。 本人に色気があれば、それが文章に浸みこむと言うが、話はそう簡単ではない。AV嬢の文…

ババア記

肺炎で入院したおばあちゃんが病院を出て家に来た。88歳の独居老人。ふだんは"市場"(スーパーをそう言う)までシルバーカーを押して歩き、買い物から炊事洗濯までひとりでこなしている。いい意味でしぶといババアだ。調子が戻るまで祖母の長女が、つまり僕…

ハムレットって朝食のメニューか

みんな戯曲は読む? 僕は読まない。つまらなそうだから。短いセリフを足ばやに改行した半分白紙の本に、小説と同じ金を払うのが嫌だから。高校の文化祭で、セリフが2つしかない市民Cを演じたときに、演出係をつとめるクラスでは影のうすい、普段いるかどうか…

肉と妄想

ふるさと納税の返礼品で、黒毛和牛が届いた。 味より気になるのが、精肉店の名刺である。 石丸元章。そう聞くと、 同姓同名の、最高にクールなドラッグ・ライターしか思い浮かばない。起きてすぐ名刺を見つけて「へえ石丸さん肉屋やってたんだ」と素直に思っ…

ミチオ君のゲージツ発表会

思えば古本のカバーは不思議だ。捨てられてもいいはずのものが、なぜか残っている。本の発行年度が古いほど、おもての擦れ、シミ、破れ、ヌレ、汚れがひどくなる。僕は傷んだカバーが嫌なので買ったそばから捨てるようにしている。中古でもカバーを外せば、…

散髪代はまともさの維持費

髪を切られているあいだの沈黙が苦手だ。人嫌い、会話ベタ、照れ、恐れのせい。しかし、もとをたどればすべて思い込みが原因だ。気の利いた雑談をせねばとあせるのは客の僕だけで、理容師のほうでは、マヨネーズが切れてたな仕事終わりに買って帰ろう、次の…

ミチオ君のふるほん拝見

古本から遠ざかっていた。未読本に手をつけずに新しいのを買ってどうする、とまともに考えたおかげである。しかし人間にとって正常な思考とは、波打ちぎわに彫りつけた砂の落書きだ。風と波、潮の満ち引き、そのときの微妙な自然の調子にかき消される。英語…

いい仕事をするために

お金を使わなかった日は、手帳の日付を赤く塗る。「節約してエラい」の印だ。嘘をつくな。家賃、食費、光熱費はどうすると自立した社会人なら思うだろう。僕は実家暮らしだ。その気になれば、親が死ぬまで寄生していられる。バイト先の先輩は言う。「親孝行…

GWふりかえり

商業ビルのテナントが一斉にGW商戦を仕掛けるなか、一銭たりとも落としてたまるかと気張り、消費社会とバイトの安月給を恨んでいたが、100円ショップでペンケースを買ってしまった。 午前4時に起きて開店前のスーパーで働く。帰宅後、ご飯を食べてひと眠りす…

東京みやげ話

今回の東京旅行では、高橋ヨシキの『暗黒ディズニー入門』のほかにもう1冊、持っていく本があった。今月ちくま文庫から出た半村良『小説 浅草案内』である。 内容もタイミングもばっちりだ。買う前に目次をみると「昭和○○年新潮社より刊行」と書いてある。そ…

現実と技術の民主国家

「週末、彼女とディズニーランドに行ってきた」と疑問符ひとつ心に持たないで話す男にだけはなりたくない。ところが、口と肛門がつながった世界である。食料が肥料となり、肥料が食料になる。シャワー中に垂れ流したおしっこは、ろ過されて、再びシャワーか…

トリ博士求む

公園のベンチが好きだ。ほかに座る場所がないから好きにならざるを得ない。幼い頃なら、なんでもない建物の囲い、ブロック塀、階段、歩道と車道の段差にも平気で腰を下ろせたが、いまではズボンを汚す、不審者に見られるというので、はじめから座るために作…

『週刊 ブログの更新頻度』創刊

食べたら、吐いちゃえばいいのよ。母はダイエットに苦しむ娘に言う。少女は、食事のたびにのどを指で突いた。ファッションモデルのようなウエストを手に入れたあとでも、食べ吐きは止まず、まともな生活を送れない身体になってしまった。そんな話を聞いたこ…

フリーターへのフェードアウト

週1回は更新すると決めているので週末が近づくと、書くべきことがなにもない、とあせりはじめる。現実に書かねばならない書類がある。退学届だ。 僕はこのまま学校に行かず授業料も支払わず、除籍されて終わる結末がよかった。しかし年度末ということで、仕…

文章する旅

言葉に責任を持つ。園児から社会人まで人の信用を得るために必要な態度である。僕の幼稚園に「ゲームソフト欲しい人この指とまれ~!」と連日キャンペーンを張り、譲りもしないソフトをエサに、園児の心をつかんで園内一の人気者に上りつめた男児がいた。調…

旅する文章

旅で困るのは荷造りだ。初日はこれ次の日はこれ予備にあれも持って行きたいが欲張るとかさも張る。季節にあい、テーマに即し、移動に叶い、土地の風景に沿うような完ぺきな装備で家を出たい。服? ちがう、本のはなしだ。着替えより本の選別に時間がかかる。…

無賃生活の終わり

バイト終わりと言っても朝の9時。ブックオフに寄って帰りたいが開店は10時だ。ちょっとした時間のつぶし方がわからない。 公園のベンチで失業者みたいに鳩と話すにはまだ寒すぎる。バイク用のダウンジャケットを着たいが、高校生のときに買った10年もので、…

万引きの報い

スーパーの早朝バイトを続けている。働いてよかったと思うのは「スーパーブロガー」を名乗れるようになったことだ。ブログ運営に悩む人は、始めるといい。 バックヤードに商品がむき出しで置いてある。退勤してそばを通るとき、台車に積まれた缶コーヒー、ワ…

942

早朝の品出しバイトを始めた。4時に起きて家を出る。5時から9時までシャンプー、牛肉、冷凍食品を並べる時給1000円の仕事だ。 紙幣を入れない財布は、免許証とPiTaPaを守るカードケースに成り下がった。小銭は942円。自転車の前後に巨人の細胞核を乗っけて運…

ときめきバレンタインデート

人には、人の幸せをみて、自分もほっこりと心なごませるタイプと、他人の幸福のにおいがほんのすこしでも鼻先をかすめようものなら、全身に悪寒が走って、胃の底からグツグツと憎悪がこみ上げてくるタイプがいる。私は後者の人間だ。高級外車に高級時計、お…

(ここにおもしろいタイトル)

また懲りずに本を買ってしまった。 「カネがないのに本を買うのか?」愚問である。本を買うからカネがないのだ。 こんな実験がある。金欠のくせに本が好きなKという男を呼び出し、バイトの給料の入ったATMと、自転車で5分とかからず通える書店を与えたところ…

『"仕事をする"という本』序文

預金残高が1万円を切った。モニタの数字が5ケタから4ケタに成る瞬間、10年育てた愛猫が家を出てどこかへ行ってしまったような悲しみと、ある日、帰るべきふるさとが海の向こうの大国に併合されて祖国を失う寂しさに抱きすくめられた。防犯用の凸面鏡を覗くと…

血の水槽は、くちびるで洗う

男女のぬれごとのひとつに、相手の肉を吸ってアザをつける遊びがある。初めて付き合った女の子が、身体に吸いあとを残したがるのをみて、変わった趣味だなあ、と思った。次のガールフレンドが同じ場所にまったく同じことをしたとき、この遊びは女性が育つあ…

ふつうの日記

たまにはふつうの日記でも。 そんなただし書きを付けねば、まともに一日の記録も残せないのか、おれは。生活の送りかた、送りかたの捉えかた、捉えかたの伝えかたに、人となりが出る。センス、地位、教養、経済、靴ひもの結びかた、カリ下ひだ裏にひそむ恥垢…

私の本の買い方

1 店に入る。 店といっても本屋である必要はない。店である必要もない。入り口のある建物ならなんでもよい。しかし考えてもみたまえ、入り口のない建物があるだろうかと。私たちは原理的に、すべての建物に入ることができるのだ。それと同じこと。現代人の…

危険な日記【無修正】

(まだ売ってんのかな?) クリスマスイブの朝、バイト前にマックで泥水みたいなコーヒー片手に苦楽をともにした思い出があるので、中身はとっくに用済みでも捨てるに捨てられない。「アラ、いらないのに手放さずにいるなんて愚の骨頂、沼の底なし、知恵の不…

京都、下鴨神社でおみくじをひいた。 結果は、平。 凶以上、末吉未満の平だ。日頃つかう「まあ普通だよ」「良くも悪くもないね」が実際には「悪い」を意味するように、占われた運勢はひどい。いはく、願いごとはむつかしい。待ち人はさしつかえができて来ら…

俗種相対性理論

この店で一番高いやつをください。 言ってみたいセリフである。「無論、安かろう悪かろうの逆、高かろう良かろうがどの場面でも当てはまるとは限らない」。つま先立ちの達観で人物を大きく見せたい奴がそんなことを言う。「すべては金じゃない、心さ」と継い…

サンタさん来た!

わーい。プレゼントが届きました。 さすが! 僕の欲しいものがわかってますね。まるで自分で注文したかのような。 むかし、サンタさんにお願いしたゲーム機をクリスマスの1週間前にクローゼットの奥で発見したときは、サンタさんの仕事の早さにおどろいたも…

年末最後の小仕事

今年も残り少なくなってきました。皆さんいかがお過ごしでしょうか。 僕は人とちがって自分は特別だと考えるあてを数字、賞歴、世評の客観的指標に見い出せないので、まともでない狂言の自己演出に頼ることで、どうにか生きてきた。街に出る女性が化粧ブラシ…

マイ・ボーイズラブ

水と油は洗剤の一滴、少女と中年オヤジは紙幣の二枚で交わる。決して出会わぬはずの僕とボランティアは、打算と見栄で一緒になった。ブランド品欲しさに身体を売る女子高生と、学位欲しさに単位を稼ぐ大学院生に差があるとすれば、にぎるペンの太さと、先か…

あとは庭に油田なし

バイトに忙殺されてブログを書く時間がありません。 眉をハの字にし、口をヘの字に曲げて、腰をイの字に折りたたみ、これはマズイぞという顔で自分の忙しさを嘆く仕事のできないサラリーマンに似る。「時間がないを言い訳にしない」とは、世の成功哲学書の冒…

傾き蔵書

ブックオフで買った本に蔵書印をみる。たとえば、こんな感じ。 店で「これは!」と手にした本に、ことごとく「木内蔵書」のしるしがあって、木内さんとの読書趣味の一致ぶりに運命すら感じた。ぜひ木内さんの本棚を覗いてみたい。とはいえ蔵書印を持つほどの…

1の報告

イオンのお徳用ルーズリーフ200枚入りを2つ買い込んで、よっしゃブログ更新しまくるで、わしかてなにわの男やさかい、一度決めたことは最後までやり抜くんや。だから途中でケツ割るようなまねは絶対でけへん。バイトの昼休み、ひとり公園で菓子パンの封を切…

幻聴

書くことについて書くとき、ひとは「今日なにも書くことがない」と告白している。自分の理解の範囲で自分の行動を説明することはいつだって可能なのだ。もちろんその理解の深さは語る人の経歴、生活態度、性交体験によって異なる。「せ、性交ってつまりセッ…

Fantômeの思い出

僕もファンとして思いを寄せたい。 音楽理論に裏打ちされた批評、同じ自死遺族だからこそ覚える共感。そんな深い話ではない。ごくごく表層の、買いたての家電製品にまとわりついたビニールのような、すぐに剥がして捨てるべき薄っぺらい思いである。しかし一…

ぼくのお気楽ニート生活

小人閑居して不善をなすと言いますとおり……ダメだ。これじゃあエラい人が壇上で垂れるつまらない訓話だ。 ギョロ目でくちびる厚く、眉毛は濃い。顔の押し出しの強さが南方の出身を思わせる中年太りの男が、在庫僅少の頭髪をポマードでギトギトになでつけて、…

勝負にのぞむ

新渡戸稲造は『自警録』序文をこう締める。 「ここにおいてわが輩は日々の心得、尋常平生の自戒をつづりて、自己の記憶を新たにするとともに同志の人々の考えに供したい。 大正五年五月九日 南洋旅行の途上、信濃丸船中にてーー新渡戸稲造」 これから立身出…

近況報告 大学院やめるよ編

もっとも取るに足らない状況変化は、大学院をやめたことである。正確には休学だが、戻るつもりはない。はじめからビシっとやめないのは、物事の順序を重んじてのことだ。前戯なき挿入をもって良しとするプロ野球選手とは違う。カットが切り替われば、敵が都…

近況報告 HBから2B編

報告すべきことは山とある。その中でもっとも優先度の高いものは、シャーペンの芯をHBから2Bに変えたという我が人生中の大事変である。 ブログの下書きをルーズリーフに手書きすることは前にも述べた。長時間モニタを見ると、目と頭、男の身体のなかでもうひ…

タイトルが思いつきません

止まったままの物体は止まり続け、動く物体は動き続けるという慣性の法則は、人間の精神的な活動にも同じように当てはまるようである。 ピカソは生涯に6万点以上の作品を残し、中年になっても10代の少女と交際した。「私たちがピカソから学びたいのは、精力…

キンドルやめるの忘れてた!

KindleUnlimited登録解除し忘れて、ちゃっかり1ヵ月ぶんの課金である。電子書籍を読むスキルも習慣もないくせに、タダだと聞いてお試しキャンペーンに飛びついたばっかりにムダ金をはたくことになる。ここで文句を言っても仕方ないので、僕が入会後たった一…