おならっぷばーん

さらにおいしくなりました

買った古本をただただ紹介する回

ブックオフに行ってきた。 開けっぱなしの便所から、薄いフライドポテトのような、奥歯へつっかえる小便のにおいと、それを消そうと大量にばら撒かれた洗剤の香りが、混濁してふらふらとフロアをさまよっている。息をする場所に合わせて、めまぐるしく良悪が…

メンディングテープすごい

Amazonで古本を買う。状態「可」でも綺麗だ。 カバーの「イタミ」「スレ」「ヨゴレ」は気にしない。すぐ裸本にするからである。汚れたカバーを外すと、しみ、そばかすひとつない、まだ誰の指先も触れない新品同然の中身が、処女の恐怖と恥じらいを含んでいる…

【JCVD化計画】序章〜終わりの始まり

あこがれの人がいる。 授業で身につけた小説観を「つまらん」から「おもろい」に変えてくれた筒井康隆、日本語を愛し日本語に愛された男井上ひさし、酒・女・戦争――大時代の男の勲章を文学に注いだ太公望開高健。ほかにも、生来の地頭ぬきに良いエッセイは書…

今年のファーストブックはブックファーストで

会計のとき、女性店員が恥じらい気味に「LINEやってます?」と小声で訊いてきた。 人と目が合わせられない僕は、このとき初めて女の顔をまともに見る。目も鼻も口も、指示書どおりの無難な造りだ。まつ毛、鼻孔、くちびるの曲線に、見るものをはっとさせる黄…

暇人の美学

第一次大戦下のフランス、闘う仲間の四肢が、腹が、顔が吹き飛ばされる凄惨な光景を、つまり戦争の日常風景を、幾度も目にしたせいでおかしくなった僕は、兵隊として使い物にならなくなった人間を入れておくためのゴミ箱みたいな収容所に送られることになっ…

さらば!2017

2017年も残すところわずか。 ブロガーの皆さんがこぞって今年最後のまとめ記事をアップしているので、僕も書きたくなりました。というか、ほかにすることがありません。 梅田スカイビルの展望台に上がりました。 年を追うごとに高所がダメになります。 エレ…

カリスマホストにならう

ホストはバカっぽい。 どこぞの歌劇団員みたいな名前、RPGキャラそっくり髪型、ビジュアル系バンドっぽい恰好、グラビアアイドルそこのけの整形顔、あの日クラスで騒いでいたお調子者サッカー部そのままのテンションとしゃべり方。 酒を飲んで女と話すだけで…

僕の机を紹介します

これが僕の机です。 写真を撮るために片付けましたが、普段はこの上に読みかけの本や食べかけのお菓子が載るだけで、たいして変わりません。偉大な科学者や作家の机は散らかっていると聞きますが、そういう意味では、ここに座る人間の凡庸さをよく表している…

家なしのベンチを暖めて

要塞内での囚人の作業は、しごとではなく、義務であった。囚人は割当てられた作業を終るか、あるいは規定の労働時間が過ぎると、獄舎へもどって行く。ドストエフスキー『死の家の記録』 バイト先のスーパーにいるパートのおばちゃん、契約社員のおじちゃんは…

マイ瞑想法

『スタンフォードの自分を変える教室』を読んで瞑想を始めた。ものごとをやり通す力が鍛えられる。「ストレスも減少し、気が散るような内的な要因(欲求、心配、欲望)や外的な誘惑(聞こえてくる音、見えるもの、匂い)に惑わされない」と言う。ほかにも創…

野菜室のビッグバン

突然だが、このやまいもを見てほしい。 「真空の袋」と書かれている。 「ミクロの世界では、エネルギーがほとんどゼロの真空から物質(エネルギー)が生ずることが起こってもよいことになる。つまり、真空とは、からっぽどころか、物質の生成と消滅がくり返…

最近こんな本買いました

寒くなりましたね。外出しない理由が増えてうれしいです。 成毛眞は『大人げない大人になれ!』の冒頭で、創造性とは平凡な発想からの逸脱だ、「みなと同じ経験をし、みなと同じ本を読み、みなと同じことしかできない人はお呼びでない」と言う。そのことばに…

完璧な買い物

私は完璧な存在である。 いままで間違いを犯したことがない。どんなに厄介な問題でも、頭のなかの高度な論理演算機構がすぐに最適解を導いてくれる。世界史で有名な人間風に言うならば「私の辞書に失敗の文字はない」のである。 しかしそれでは生活が窮屈だ…

ほしいものリストから荷物が届きました!っていう記事が書きたい

いかにも慕われてる感じがするし、慕われるだけのことをしてるってことだもんね。そんなブログを読むたび、うらやましく、おれだって貰えないはずがないとねたましく思っていました。 本もCDもDVDも、スマホもPCも食品も、ぜんぶタダで手に入る。お金とひま…

日本人の言語表現

きょうは、金田一春彦の『日本人の言語表現』(講談社現代新書)をレビューしていきたいと思います。 早速15ページに、「日本人の言語生活の特色として、まず第一に注意すべきことは、話さないこと、書かないことをよしとする精神がある」という話がでてきます…

ハゲの散髪 ヅラの小説

3ヵ月ぶりに散髪してきました。 駅前の1000円カットです。沈黙のなか同じ姿勢で動かずにいると、息がつまって冷や汗が出ます。よそゆきの白けた顔で鏡に向かう自分と目が合って困ります。今朝、洗面台でみた顔とはうってかわってブサイクなつらをしているか…

一般文芸書@4968

休みだったので、梅田でお買い物しました。 Loftにガンダムの巨大な頭がありました。ガンプラEXPOの開催中らしく、それもイベント最終日にうっかり乗り込んでしまったのですが、会場には不思議そうな顔でプラモデルの写真を撮る外国人観光客が3人いるだけで…

こんな古本買いました

ど平日のまっ昼間、ブックオフで僕がまずチェックするのは特価コーナーではなく、客層である。 仕事をサボって漫画を読んでいるサラリーマン、これが一番つまらない。散歩ついでに立ち寄って料理雑誌を見開く主婦、リタイアライフを歴史小説の乱読につぎ込む…

うらおもて京都旅

出発 大阪空港のバス停で京都行きの始発を待ちます。京都へは電車のほうが安いですが、通勤ラッシュと乗り換えのわずらわしさを嫌って、バスにしました。朝陽がまぶしい早朝の高速道路をスムーズに駆け抜けて京都へ向かいます。旅の充実を予感させる最高のす…

ブログのデザインを変えたよ

「デザインとは、ものづくりやコミュニケーションを通して自分たちの生きる世界をいきいきと認識すること」原研哉『デザインのデザイン』だそうだ。 僕はてっきり「中身がほかのものと同じくせに、まるで別物らしいと錯覚させて、商品をレジに運ばせるよう仕…

さかなクンはマグロ女の夢を見るか

バイト先のスーパーで流れる曲がある。 『おさかな毎日!さかなクン』だ。全漁連の魚食普及ソングで、魚を食べると良いことがあるから食べろと訴える。 仕事中、さかなクンが特有のかん高い声とテンションで歌う「世のなか泳ぐ力を~ おさかなパワーでチャー…

アンチ・メモリアリズム

20日放送の『タモリ倶楽部』は、シャンパンタワーの制作業者を紹介する回だった。自身の誕生会は開かないのか、と訊かれたタモリは「やらない。おれはアンチ・メモリアリズムだから。反記念日主義、という思想を持っている」と冗談めかして答えた。僕はいま…

美術鑑賞講座1 「マ」編

皆さん、芸術的に生きてますか? ストリート・アート・ファシリテータ1級、「まちの芸術」推進委員会のかたむきみちおです。美術館では味わえない、街のリアルな芸術を体験する、お手伝いをしています。今日は皆さんと、実際に作品を見ながら、鑑賞の基礎を…

大衆の間で根をはっている神話

友人が墓を作ったというので見てきた。なに、結婚式である。 28歳、郊外、中流。ヤンキーでも優等生でもない、60点の階層でつながる僕の友人網では、男の既婚者というのはまだ少ない。ところで、 男女は愛しあうがゆえに結婚すると考えられている。大衆の間…

スロットでグウェイ

スロットで買った! 豪遊するぞ! (5000円で豪遊と言い張るところから、勝ち額を察してください) 来た! グウェイ師匠、おはようございます! ヘミングウェイの本はいろんな出版社から出ているが、アローブックスを買う。表紙絵が映画の一コマを切り取った…

こんな古本、買いました

1.詩集 白凰社の「青春の詩集」というシリーズが、ドバッと売られていた。単品なら買わないのに、揃っていると欲しくなる。読むというより、飾りたい。ほかにランボー、リルケ、ボードレールがあった。外国の詩は、原語でないと意味を損した気になるので手…

conception [名] 1. 想像(力) 2. 妊娠

コンドームは0.02ミリ薄くなると値段が4倍になる。その点、フリクションボールは良心的だ。0.4から0.38になると、40円も安くなる。 僕は開店前のスーパーでバイトする単純労働者で、仕事のメモはとらないし、予定も組まない。でもフリクションボールを3本持…

占いを頼るしかない

どうも、ミチオ・キララムカイです。 書店へ行っても、これは、と思う本に出会いません。理想の相手を見つけるために婚活サービスを使う未婚者のように、大手の書評サイト、個人ブログ、書店のツイートをチェックしますが、こちらのいびつな心の、ひねた興味…

われはいかにして人間ナプキンとなりしか

ビジネスツインは妙である。 凹字に広がった部屋で、真ん中にはでんと共用のユニットバスがある。左右の小部屋に一人用のベッド、エアコン、テレビ、照明、冷蔵庫をひとつずつ、鏡に映したように配した妙な造りだ。並んで寝るのは嫌だが、同じ部屋で一夜を明…

才能のない人間だけが、ネタ切れを嘆く

どうも、かたむきみちおです。 労働が肉体を彫刻する。というのは、腰がくの字に折れた農家、びん底メガネの学者、シャリのかたちに指の曲がった寿司屋、塩化ビニルの人形みたいなAV男優を見ればよく分ることです。人が外部へと、つまり広い意味での自然にた…